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第19話

尾行
雅は正門を出ると、少し遠い駅に向かう。
すると、その駅前の居酒屋に入って行った。
新村 有咲
え、いきなり!?
桐山 桃香
いや、それだけだったら問題無いよ。夜に働いてるかどうかなんだから。
新村 有咲
あ、そ、そうだよね。
桐山 桃香
うん。あ、親には適当に理由つけといたから私は夜まで大丈夫。有咲は?
新村 有咲
塾って言っといた。
桐山 桃香
OK。
いつ、何が、起きるかが分からないから、スマホのカメラを起動をしたまましてると、電源がだいぶ無くなっていることに気が付いた。
桐山 桃香
あっ、電源があと21%しかない…
新村 有咲
バッテリーは?
桐山 桃香
えっと、鞄の中に……って、あれ?
入れていたはずのバッテリーが無かった。
確か、あの時入れようとして…あ、その時、有咲に話しかけられて入れてないかも。
桐山 桃香
バッテリー、教室の机に置いて来たのかも…。
新村 有咲
まだ夕方だし、行ってくれば?
桐山 桃香
そうする。
そう言うと、私は来た道を戻った。
すると…バスケットコートがあるちょっとした公園のようなところが騒がしい。
桐山 桃香
ん?
女の子
すっごーい!!
男の子
柚姉!もう一回やってよ!
空閑 柚稀
いいよ〜
そう言うと、柚稀がコートの端に行くと、そこからシュートを決めた。
男の子
もっともっと!
空閑 柚稀
えぇ〜
如月 琉依
やっぱり凄いね。
空閑 柚稀
ありがと。
そう言い、柚稀が笑う。
その笑顔は学校では見ないいつもとは違う雰囲気をまとった笑顔だった。
すると…
燎 颯斗
あ、いたいた!柚稀ー!
女の子
誰か来たよー?お友達?
燎君がコートの外で手を振る。
空閑 柚稀
あ、みんな、ちょっと待っててね。
燎君の方に行った柚稀はそのまま2人で移動。
コートには琉依と子供達だけだった。
本当ならどっちも見たいけど…
少し心残りがあったが、私はバッテリーを取りに、学校へと走った。
少しして、居酒屋の前まで戻る。
私を見つけた有咲が近寄ってくる。
新村 有咲
遅かったねー、何かあった?
桐山 桃香
別に。
新村 有咲
そう?あ、雅ちゃんはまだそこから出て来てないよ。今が6時半だから…10時になってもいたら現行犯だね。
桐山 桃香
うん。
居酒屋の向かいにあった喫茶店に2人で入る。
テーブル席に座り、雅が出てこないか居酒屋の入口を見張っていると…
新村 有咲
ねーねー、桃香はどう思う?
桐山 桃香
何が?
新村 有咲
沙月ちゃんのこと。
桐山 桃香
うーん…可愛いんじゃない?
新村 有咲
えー、うっそだぁー
有咲が愚痴るモードに入った…。
そう分かった瞬間、顔は前を見て、テーブルの下でスマホをいじるとボイスレコーダーを起動させて、テーブルの上に画面が見えないようにして置く。
桐山 桃香
じゃあ、"有咲"は"沙月ちゃん"のことどう思っているの?
名前を入れることで有咲が沙月のことを言ったことが証明できる。
新村 有咲
私?普通に大っ嫌い。雪奈ちゃん達もよくあんなのと付き合えるよね。私だったら絶対無理。てか、沙月ちゃんって読者モデルなだけでしょ?表紙を飾っていないのに何であんなに堂々と出来るの?マジ笑うわ。
有咲がお腹を押さえて笑う。だけど、私は…
桐山 桃香
えー、そうかなぁ…
やんわり否定する言い方にしといた。
沙月が聞いた時に私の愚痴を聞かせないために。
有咲の愚痴に頷くだけで4時間。
10時になり、外は真っ暗、サラリーマンが次々に居酒屋へと入って行く。


私達はそろそろ帰らないとヤバいと、外へ出た。
新村 有咲
それでさー…
桐山 桃香
あっ!
居酒屋を見ると、雅がお辞儀をしながら出てきた。
私は慌てて何枚も撮影。


既に酔ったサラリーマンを外の風に当てたり、店内で接客をしている雅の姿が写っている。
新村 有咲
どうどう?
撮った写真を確認。
桐山 桃香
………バッチリだよ。
ピントも合って、お辞儀をする雅が画面にいる。
撮影した時間も、居酒屋の名前も入っている。
……完璧。
これなら、沙月達に教えれば確実に雅は落ちる。
新村 有咲
じゃあ、送っといてよ!明日、一緒に沙月ちゃんに言いに行こ!
桐山 桃香
分かった。じゃ、送っとく。明日ね。
新村 有咲
また明日ー!
有咲がそう言って手を振りいなくなる。
私は何枚も撮った写真の中の1枚だけを送ると家へと帰ったのだった…。