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第120話

自然と分かれ始めた1軍
何か上手くいってる。
私がそう思ったのは沙羅が倉科君と付き合い始めてから数日後のクラスの状況を見たときからだった。
篠田 徹
最近、いつものメンバーでいることが少なくなったな。俺達も、拓哉達も。
三室 弥生
うん…そうだね。
今、このクラスの1軍はかなり分かれていた。
まずは私と徹、安定の1軍。
凌久はトップの座を守り続けているが私達と絡むことは少なくなっていた。


次に沙羅と倉科君。
沙羅が学年トップレベルの人気者である倉科君と付き合ったおかげで地位は上がり、女子トップの座に着いていた。
一方の倉科君は燎君と喋ってるけど、ほぼ沙羅に振り回され、楓と喋ると沙羅が凄い睨んでいる。
そして、柚稀に何かを言いたそうだが沙羅がそれを許そうとしない。


あと燎君と楓。
燎君はいつも心配そうに倉科君を見ていた。
何回も倉科君に沙羅と付き合った理由を聞いているがまだ答えは貰えてない様子。
楓は燎君の護衛として仕事を全うして、少し倉科君と柚稀のことを気にかけている。


最後に柚稀と琉希。
沙羅と倉科君が付き合い始めてから柚稀は倉科君や燎君、楓とも全く喋らなくなっていた。
いつも琉希の席に溜まって廊下の窓枠に座る九鬼君と3人でいろんな話題を話している。
琉希は教室全体を観察するように見ながら何かを考えている様子も見られた。
三室 弥生
……。
柚稀は完全に人気者と縁を切っている。
倉科君は沙羅と何故か付き合っている。
沙羅は柚稀を敵とみなしている。


この3つがここ最近の大きな出来事かなぁ…。
篠田 徹
前までは仲良かったのに……
井上先生
篠田君、どうした?暗い顔して。俺で良かったら話聞くけど?
篠田 徹
あ、先生。
徹の呟きが聞こえていたのか教育実習生の井上先生が話に入って来た。
先生は見た目はチャラいけど、なんだかんだで相談には真面目に乗ってくれいいアドバイスをくれるって話を潤に聞いた。
三室 弥生
クラスの中で仲良かったグループが分かれ始めたって話してたんです。
井上先生
倉科君達と君達のとこか。
三室 弥生
はい…。
篠田 徹
…正直、沙羅と拓哉が付き合い始めてから分かれたって印象が強いんです。
井上先生
あー、凄いベッタリな束縛系の。
三室 弥生
先生、ハッキリ言いますね。
井上先生
別にオブラートに包んでもいいけど、それだと話しにくいだろ?
三室 弥生
まぁ、そうですけど…
井上先生
俺が考えるに別に付き合っただけでバラバラになるのはしょうがないことだとは思うけどな。
八代 琉希
沙羅のやつ、何か拓哉に言ってその瞬間に拓哉がOK出したんだ。絶対に何かあるって。
話を聞いていたようで琉希が横から口を出す。
柚稀と九鬼君は少しだけ琉希を見るが、話している内容が沙羅についてと分かると2人とも興味無さげな顔をして何も無かったように話し始めた。
篠田 徹
沙羅に聞いてみるか…。
徹が話しかけて沙羅の気が徹に向いた途端、見ていた楓と燎君が倉科君の両腕を掴んで廊下に引っ張っていなくなった。
井上先生
向こうも向こうで気になってるみたいじゃん。
八代 琉希
みたいっすね。
三室 弥生
琉希、柚稀ちゃんはどうなの?
八代 琉希
一言も拓哉とかの名前出ないし、ましてやバスケの話もしない。
井上先生
友達との会話でバスケの話をしないとか空閑ちゃん、かなり不機嫌だな。
八代 琉希
ほんと…拓哉達と本当に友達なのかって不安になるくらいっす。
篠田 徹
聞いてきた。
三室 弥生
なんて?
篠田 徹
「別にあの時も好きですって言っただけだけど?」…らしい。
八代 琉希
何でそれで拓哉が一瞬だけでも青ざめるんだよ。俺は腑に落ちない。
そのとき、男子の怒鳴り声が廊下から聞こえた。
燎 颯斗
そんなに怒んなくてもいいでしょ!?
倉科 拓哉
うっせぇ!!!颯斗は何でこうなったのか何も知らないくせに!!
燎 颯斗
お前が言わないからだろ!?
月城 楓
ちょっと…2人とも……
珍しく怒鳴り合う倉科君と燎君。
今回はかなり両方とも頭にきてるのか周りのことなど見えておらず、楓の声も聞こえてなかった。


すると、倉科君は燎君、楓、窓から眺めていた柚稀を順に見ると…
倉科 拓哉
…お前らと関わるのはこれっきりだ。