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第122話

種目決め
三室 弥生
え、体育祭あるんですか?
倉科先生
もちろん!校長先生から5時間目でスグに決めちゃってくださいってね?
三室 弥生
マジですか…。
倉科先生
大変だけど頑張ろう!…って、あの2人組ちゃんはどうしちゃった?
夕凪 沙羅
2人とも体調が悪いだのなんだの言って帰りました〜!多分、サボりじゃないですか?
倉科先生
う〜ん……もしかして、誰かと喧嘩でもしたのかしら?確かに柚稀ちゃんと楓ちゃんはサボり癖はあるけど私が見てる限りだと帰りまではしないし…
燎 颯斗
……呼び戻します?まだそんなに経ってないからそこまで遠くには…
倉科先生
ううん、いいや。あ、でも、2人の種目の希望だけ聞いてもらっていい?今の電話の許可は私がする。
燎 颯斗
分かりました。
燎君がスマホを取り出すと、2人のどちらかに電話をかけてスピーカーにした。
月城 楓
『…何。』
燎 颯斗
い、今、体育祭の競技決めてるんだけどさ。2人とも帰っちゃったから何がいいとか分からなくて…
月城 楓
『怠っ……柚稀、体育祭何がいいかって電話。何がいい?』
空閑 柚稀
『そもそも何があるのか知らない。』
月城 楓
『あ、そっか。えっと…』
電話の奥で楓が柚稀に体育祭の説明をしている。
すると、燎君の近くで会話を聞いていた倉科先生がスマホを手にした。
倉科先生
もしも〜し、柚稀ちゃんと楓ちゃん?
月城 楓
『はい。』
倉科先生
体育祭の競技は今年から増えたみたいでね、借り人?競走とか増えたみたい。他のは楓ちゃんが今言ったやつ!2人の希望だけ聞いときたいけど何がいいかな?
月城 楓
『別にどれでもいいですよ。』
空閑 柚稀
『私も〜みんながやりたくないやつでも押し付けといてください!』
倉科先生
おっ、悪いね〜。それじゃ、繁華街かな?楽しんでね!ちゃんと夜には帰るのよ〜
空閑 柚稀
『はいは〜い!』
電話を切り、何事も無かったように体育祭の話を始めた先生。それを沙羅が止めた。
夕凪 沙羅
せんせー?いいんですか?繁華街に遊びに行ってるって分かってるみたいなのに怒らなくて?
倉科先生
いいのいいの。あの子達の性格的に先生が口出ししちゃうと拗ねちゃう可能性が高いから。
倉科先生はよく周りを見ている。
このクラスの担任になってから1ヶ月も経っていないのにそれぞれの性格を完全に把握していた。
確かに柚稀と楓は言われたら拗ねそう…。
悪いのは多分、倉科君と燎君なんだろうし…
倉科先生
はい!じゃあ、続きをするから学級委員さんよろしくね!
坂上 潤
はい!
倉科 拓哉
っす…
学級委員である潤と倉科君が前に立ち、二人で紙に書かれている競技名を黒板に手早く写す。
坂上 潤
では、競技を決めるけどこの中から希望を選んで、被ったり人数オーバーのときにジャンケンって形でいいかな?
女子
いいよー!
坂上 潤
はい!じゃあ、1つ目〜100m走に出たい人〜!
主に潤が進行役になり、みんなの希望を聞いていき倉科君は黒板に書いていく側になった。
夕凪 沙羅
私、やる〜!
坂上 潤
おけ!あと4人!
潤の司会は本当に進めやすい。
議題で意見が出たら、その良いところと悪いところを両方上げていつも他の意見も聞く。
坂上 潤
ん〜、出ないかな?じゃあ、次!
いつも大人しめな潤だが、クラスからの支持率は圧倒的だった。
何故こんな支持率を持つ潤が3軍なのか。
疑問でしかない。
坂上 潤
弥生?
三室 弥生
は、はい?
坂上 潤
なんかあった?
三室 弥生
え?
坂上 潤
こっち見てたから意見あるけど言えないのかな?って。遠慮しないで言っていいよ?
三室 弥生
え、あ〜…私は1000mがいいなって…
坂上 潤
1000m走がいいの?大変だよ?
三室 弥生
大丈夫!大丈夫!
坂上 潤
他に1000m走やりたい子いる?
女子
疲れるしいないでしょ〜
坂上 潤
じゃあ、弥生が希望してるしいい?
男子
おぉ!マジで!頑張れよ!
女子
1000m立候補って凄〜い!
三室 弥生
が、頑張って1位になるよ!
坂上 潤
頑張れ!では、次ー!
潤の進行でどんどん競技が決まっていく。
沙羅は短距離の80m、徹と凌久は200m、体力型の燎君は1500mを選択。
表がだいぶ埋まってきたところで潤があることに気が付く。
坂上 潤
あれ?倉科君、選んだ?
倉科 拓哉
いや、まだ…
燎 颯斗
よく分からない借り人競走でいいんじゃね?どうせこのままだと余り物になるんだろうし。
倉科 拓哉
別に何でもいいけど。
燎 颯斗
じゃあ、坂上ちゃん!拓哉はその新競技に入れてあげて!
坂上 潤
了解!あとは柚稀ちゃんと楓ちゃんが新しい借り人競走か運動ガチ勢が集まる1500m走のどっちか決めたら終わりかな。
女子
変なのしか残らなかったね。
坂上 潤
勝ちにいくなら柚稀ちゃんに1500mを走ってもらいたいけど…
井上先生
本気で勝ちたいなら空閑ちゃんが借り人競走、月城ちゃんが1500mの方が俺的にはいいと思うけど。
夕凪 沙羅
何でですかー?
教壇の端で黒板を見ていた井上先生が口を挟む。
沙羅に理由を聞かれ、先生は3本指を立てた。
井上先生
1つ目は交友関係の広さ。2つ目は性格上の問題。3つ目は俺の感。
倉科 拓哉
俺の感って…。
井上先生
俺って感がよく当たるんだよ。まぁ、それはともかく借り人競走は借りるのが物じゃなくて人なわけだから空閑ちゃんの方がいいし、性格的に勝ち負けどうでもいい空閑ちゃんより意外と負けず嫌いな月城ちゃんの方がいい。
燎 颯斗
確かに。本気で勝ちたいならそっちの方がいいかも。
坂上 潤
じゃあ、そうしよっか!では、これで種目決めを終わりま〜す!