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第124話

悪魔の誘惑
体育祭前日、部活が終わり帰ろうとした時…
八代 琉希
柚稀。
空閑 柚稀
はーい?
八代 琉希
ちょっと話があるんだけどいい?
空閑 柚稀
いいけど?何?
八代 琉希
ここじゃ話しにくいから。
体育館の入口で待っていた琉希がそう言うと歩いていき、柚稀は荷物を持つと追いかけ消える。
それとすれ違いで徹がやって来た。
篠田 徹
何だろうな?
三室 弥生
ね、気になるし盗み聞きしようよ。
篠田 徹
本気?
三室 弥生
ほら、あの二人仲良いみたいだし、ワンチャンあれ的な?
篠田 徹
何で女子はそういうのが好きなんだ…まぁ、いいけどさ。なら、早く行ってさっさと帰ろ。
三室 弥生
うん。
徹は呆れ気味だが断ることなくOKを出してくれ、私達は琉希達の後を追った。
追いかけ見つけたのは、私達が2年生がいつも使う昇降口で2人は床に座っていた。
空閑 柚稀
話とは?
八代 琉希
ある人を殺したい、手伝って欲しい。
空閑 柚稀
……は?
三室 弥生
え。
篠田 徹
……。
完全な犯行声明に琉希以外の全員が驚く。
琉希の様子を覗くが表情は本気で言っている。
柚稀は苦笑いを浮かべるだけでなんて言葉を返せばいいのか分からない様子。
八代 琉希
最近、峰本沙月が死んだじゃん?
空閑 柚稀
う、うん…
八代 琉希
もしそれが俺が殺ったって言ったら、柚稀はどうする?
空閑 柚稀
そんなはずない!だって、琉希は優しいからそんな人を殺すなんて…
八代 琉希
まぁそうだとして、柚稀はどうする?
空閑 柚稀
…誰にも言えないよ。
八代 琉希
俺にはどうしても許せない人がいる。一番大切な人を俺から奪ったんだ。本当に殺したいくらい恨んでる。
空閑 柚稀
本気で言ってるの…?そういうのって警察にバレたら捕まるよ…?
八代 琉希
その覚悟でやっている。絶対に柚稀が捕まらないようにする。捕まったら俺は黙秘してどんな刑でも受ける、例え死刑になったとしても。
空閑 柚稀
死刑って…
八代 琉希
でも、バレない自信がある。
空閑 柚稀
……。
八代 琉希
だから頼む…手伝ってくれ……。
空閑 柚稀
………分かったよ…。
三室 弥生
何か凄いことを……
聞いてはいけない話を聞いてしまった…
すると、柚稀が「けど!」と言い四つん這いになって床の上を移動すると、琉希を壁に追い詰める。
空閑 柚稀
琉希。一つ条件がある。
八代 琉希
な、何…?
空閑 柚稀
いつかちゃんとした本心を見せて、君の本当の気持ちを。私から見てて何か隠してるような気がするの。約束できるなら乗り気じゃないけど手伝う。
八代 琉希
…うん、分かった。いつか、ね…
少し驚いた琉希だったけど、頬が少し緩むと諦めたような表情を浮かべた。
それを見て柚稀は笑い、離れると立ち上がる。
空閑 柚稀
じゃ!途中まで帰ろ?
八代 琉希
そうだね…
荷物を持ちこっちに来るのに気付いた私達は咄嗟に昇降口から猛ダッシュで離れる。
徹と走りながら帰る途中、私はとにかく琉希によって誰が狙われるのか、どう話したら警察に信じてもらえるかしか考えられなかった……