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第123話

君と俺。
黒崎 錬
で、何でまたお前がいるんだ?るー。
るー
別にいいじゃないか。
今は休み時間、大体の人が外に遊びに行く中、友達なんかいない俺は机で学校の宿題を終わらしている最中だった。
そんなとき、大体るーが邪魔しに来る。
るー
やってるの小5の宿題だろ?神童の錬様にとってはちょちょいのちょいだろうな。
黒崎 錬
まぁ、うん。このくらい手で書くだけ時間の無駄。あと様はやめろよ。
るー
はいはい。で、話は変わるけど何かいい対策思いついたの?
黒崎 錬
…何も。
るー
どうにかしないと錬の心がやられるだけになる。黙ってていけど、本当は辛いはずじゃん。
黒崎 錬
大丈夫だから。別に俺だし。
るー
……私が嫌なんだよな、そういうの。錬は自分だから大丈夫って言ってるけど、私は誰だとしてもいじめは良くないと思う。
黒崎 錬
それがご最もだ。でも、なったもんはしょうがない。ただ…そういう運命を引いた俺の運が悪いだけ。
答えの返事にるーは曖昧な表情。
表情から見るに本当に俺のことを心配してる。
どうせ、俺が我慢すればいいだけだから…
黒崎 錬
…他のやつのとこ、行ってこいよ。俺といてもいじめられる原因になるだけなんだからさ。
るー
別に私の意思でいるだけだから、気にしなくていい。
黒崎 錬
あぁ、そう…
るー
いつも同情しないで本当の自分の意思で動けって言うのは錬、違う?
黒崎 錬
…そうだね。
るーはそう言って、明るい笑顔で笑った。
開けっ放しにされた背後の窓から風が吹き込み、彼女の綺麗な黒い髪が揺れる。
こう見たら意外と可愛い気もするけどな…。
黒崎 錬
…るーって喋り方変えたらモテるんじゃない?
るー
は?
黒崎 錬
だって、見た目は良い方だしたまに見せる笑顔も意外と可愛いじゃん。
るー
あのなぁ、いつも言うけど私に可愛いは禁物。言っていいのはほぼ無いけど万が一あったとしてもかっこいいだけだってば。
黒崎 錬
へいへい。
拗ねたるーが俺を見る。
なんだかんだでいつもるーがいて、いじめられているはずの俺は独りぼっちじゃない気がする。
このとき、どうして気付けなかったんだろう。
どうして、教室に不自然な程に他の人がいなかったことに俺は気付けなかったんだろう。
俺が気付いていれば。
気付いてさえいれば。
今が変わっていたのかもしれない。
そんなことを俺は何も無い窓に向かって伸ばしていた自分の手を見ながら思っていた。
黒崎 錬
嘘、だ……
小さく消え入りそうな微かな俺の声。
窓から下を覗くと、君がアスファルトの上で周囲を真っ赤に染めて寝ている。
男子
うわっ、マジで飛び降りやがった。
女子
ね、ねぇ…これ、先生呼んだ方がいいんじゃない…?
モブ共がるーの飛び降りに騒ぐ。
カスが黙れよ。
煽って本当に飛び降りてから冗談?笑わせる。
女子
沙月ちゃん…✕✕ちゃん…これどうするの…?
女子
別にせんせーなんか呼ばなくていいんじゃない?ね、沙月。
女子
それな。勝手に飛び降りたのはアイツだし。自殺でしょ?ウチら全然悪くないもん。
女子
そうかな…
カス共が焦り始める中、中心のヤツらは堂々として何も悪くないと言った。
女子
元と言えばアイツが黒崎を庇ってたのが悪いじゃん?
女子
庇わなかったら自殺なんて考える必要なかったのにね〜


















「強者は弱者を守る、当たり前だろ?」





















ギシ…ギシッ…!
るーのあの言葉を思い出した瞬間、俺の頭が両側から強い力を入れられ潰される感覚に陥る。
黒崎 錬
う"っ…あ"ぁ…っ!!
痛みから目に涙が滲んでくる。
意識が飛びそうになる。
それでも、俺は必死に意識にしがみついた。

















絶対に許さない…!!
全員…いや、峰本沙月…✕✕✕✕…お前らは俺が例え死んでも絶対に呪い殺して、や…る……