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第104話

実行委員
学園祭実行委員会で話し合いが終わったと思うと、早速仕事を与えられた。
当日のチケットを切り分けるって言われ、簡単な仕事だなと思ったが、やってみると大変。
教室で2人だけなのも廊下を通る周りから見られるかもと考えると何だか怖い。
う〜ん…気まずい…。
何か話題、話題…あ!倉科君相手なら1番闇がありそうな柚稀の過去を聞けるかな?
三室 弥生
そう言えば、柚稀ちゃんって転校してきてからよく笑うようになったよね。
倉科 拓哉
もしかして前の学校、一緒?
三室 弥生
うん。クラスも同じだった。
倉科 拓哉
へぇ…どんな感じだった?
三室 弥生
今とあまり変わらないような気がするけど…今よりは笑うことが少ないって印象が強いかな。あと孤児院のお手伝いしたりとか凄い優しかった。倉科君が見てた時はどんな感じだったの?
倉科 拓哉
小学生の頃は…とにかく人と喋るのが苦手なのか凄い戸惑ってたな。
三室 弥生
へぇ!何か意外かも。
倉科 拓哉
ほんと久しぶりに会って驚いた。前と比べ物にならないくらい明るくなってたし。でも……いや、やっぱいいや。
三室 弥生
待って、そういうの気になる。
ハサミを動かす手を止めて倉科君を見ると、倉科君は言っていいのかを少し悩んでいるような表情をしていた。
倉科 拓哉
言っていいのか分からないけど…何か女子を嫌っている部分は変わらないなぁ、って気は少しだけしてる。
三室 弥生
そう?
倉科 拓哉
パッと見はあまり嫌いそうには見えないけど、柚稀は昔から何か嫌なときは手をポケットの中とか袖の中に隠す癖があるんだ。逆に嬉しいときは自分の頭を触る癖があるけど。
三室 弥生
あー…前の学校のとき、いつも萌え袖だったような気が…
倉科 拓哉
ほんと何で女子校に行ったのかが分からない。
私の記憶の中だと前の高校の間、柚稀が萌え袖以外のときを見た記憶の方が少ない。


そこまでストレスなら倉科君の言う通り、何で女子校に入学したんだろ…
特待生になれるほど頭がいいなら、千代瀬を受けることも出来たはずなのに。
倉科 拓哉
アイツの女子の友達って言っても、女子らしさが無いやつが多いからな〜…
三室 弥生
楓ちゃんもあまり女子のこと好きって感じしないよね。
倉科 拓哉
楓はああだから元から友達少ない。
三室 弥生
そういうこと言ったらダメじゃない?
少し笑いながら言うと、倉科君はハッとした表情を浮かべ、「そうだな。」と微かに笑った。
三室 弥生
あ!そう言えば〜…最近、柚稀ちゃんとはどう?いけそう?
倉科 拓哉
あぁ〜…颯斗のせいで三室は知ってたんだっけ…
三室 弥生
まぁね。
いきなり言われるとは思っていなかったのか、倉科君が頬を少し赤く染める。
倉科 拓哉
進展とかはなくて、いつも通りって感じなんだよな…。
三室 弥生
直接、好きか聞いてみたら?
倉科 拓哉
アイツ、恥じらいもなく好きって言うと思う。昔も俺と颯斗のこと凄い好き好き言ってたし。
三室 弥生
う〜ん…あ!じゃあ、私から聞いてみよっか?
倉科 拓哉
おっ、頼む。次の実行委員の時にでも教えてくれ。
三室 弥生
うん!もうチケット切り終わったから先に部活に向かうね。
倉科 拓哉
ああ、颯斗か柚稀に俺もスグに来るって伝えといて。
三室 弥生
了解。
私はそう言うと、荷物と切り終わったチケットを持って教室を出たのだった。