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第73話

想像以上
私は怜央の作戦通りに行動し、前に沙羅から聞いた琴葉の家に行き、ポストに"ある物"を入れる。


すると…翌日、琴葉は欠席していた。
伊原 慶士
矢野が休むって珍しいな?
三室 弥生
ねー。
伊原 慶士
3位だったからだったりして。
三室 弥生
え、そんなことある?
桃原 怜央
あるかもよ?
黙っていた怜央が少し笑いながら、そう言った。
慶士は分かっていない様子。
伊原 慶士
お前も珍しく楽しそうだな。
桃原 怜央
いいことあったからさ。
伊原 慶士
そりゃ、良かった。
桃原 怜央
てか、日直だろ?早く先生のとこに行かねーと怒られるぞ?
伊原 慶士
あ!行ってくる!
慌てて教室からいなくなった慶士。
すると、怜央が少しニヤつきながら…
桃原 怜央
上手くいったみたいだな、弥生。
三室 弥生
勿論。本人がいないのが証拠だよ。
桃原 怜央
あれなら、もう来れないだろ。
昨日、私は"琴葉が映っていて"蒼ちゃんをいじめている動画のDVDを琴葉の家のポストに入れたのだ。
きっと、お母さんとかが見たんだろうな…
呑気にそんなことを思っていると…
夕凪 沙羅
琴葉!!何言ってんの!?!?
沙羅の大きな声が教室に聞こえて、喋っていたみんなが黙った。
楪 千棘
沙羅?
八代 琉希
琴葉から?なんて?
夕凪 沙羅
な、何か今から死ぬって…
スマホを耳から離して震えた声で答えた沙羅。
沙羅はスピーカーボタンを押した。
楪 千棘
ちょっと、琴葉?
矢野 琴葉
『……何…。』
楪 千棘
どうしたの?
矢野 琴葉
『どうしたも何もないよ…。アンタらのせいで…アンタらのせいで私の自由はなくなった!!!』
夕凪 沙羅
意味分からないよ!説明して!
矢野 琴葉
『は?説明?わざわざ私が言わなくても、分かってんでしょ?』
女性
『琴葉!何やってるの!?まさか携帯使ってるんじゃないでしょうね!?』
電話の奥から、怒鳴り声が聞こえてくる。
矢野 琴葉
『チッ…うっさいな…。別に最後に言いたいことがあるからかけただけ。』
楪 千棘
言いたいことって?
矢野 琴葉
『死ね。』
その言葉を最後に電話は切られる。
嫌われる理由に思い当たりがない2人は理由が分からなくても、やっぱり言われるのは嫌なのか曇った表情を浮かべていた。
八代 琉希
アイツ、どうした?
夕凪 沙羅
さぁ…ねぇ、千棘。うちらって琴葉に何かしちゃったかな…?
楪 千棘
別に思い当たらないけど……
夕凪 沙羅
私も…
三室 弥生
ふっ…
私は吹きそうになるのを必死に堪える。
だって、理由は私だもん。
あの動画は多分、琴葉は千棘と沙羅に送った。
そして、その動画が自分の家のポストに入っていたとなると琴葉目線で考えると、千棘か沙羅だとしか思えない。
朝学活、暗い表情の先生が教室に入ってきた。
教卓に手をつくと、俯きながら…
先生
心して聞いてくれ…。今さっき、矢野が自殺して、亡くなったそうだ……。
楪 千棘
えっ…
夕凪 沙羅
嘘…
何も知らない2人が呆けた声を発する。
私は琴葉の想像以上の落ち方に楽しくてしょうがなく、早く次がやりたいと思っていた…。