今…なんて…?
「かりんに…会った…?」
なんで知って…
どうして分かったんだ?
なんだそのエモいもの…
言い逃れは出来ないな…
本当になんで喋られなかったんだろう…
幽霊だからか…?
恥りながら
かりんが来た時のこと
水族館に行ったこと
大学に連れていったこと
全てを話した
もちろん…祓ってしまったことも。
ただの言い訳なのは分かってるんだけど…
自分の馬鹿さで消し去ってしまいたかった
まぁ、確かに言わなくちゃな…
───────────
それから、家に帰った
もちろんかりんのお母さんも連れて
そしてさっきまでのこと、かりんが来てから祓うまでの事
かりんのお母さんに話したように
全て話した
本当に恥ずかしくて…消えたかった…
本当にごめんなさい…
なんで…記憶が飛んだんだ…
そうだったのか…
でも…祓ってしまった事をかりんに詫びるために行くのも…
父さん…
母さん…
こうして、かりんのお母さんに道を教えて貰いながら無事かりんのお墓がある墓地に着いた
『夏水仙かりん』
そう書かれたお墓があった
バシャァ
お墓に水をかけ、みんなで手を合わせた…
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ありがとうございました!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。