水族館を夕方の5時まで楽しんだ
凄い広くて時間を忘れてしまったぐらい
久しぶりにこんなに楽しんだ
水族館に行きたそうだったから行かせたら成仏するかと思ったが
そうでも無いらしい
ほかに未練があるのか…?
そんなことを考えながら水族館からでると、やはりかりんが重なってくる
別に良いが…
シャランシャラン
人集りがある…
そうして神社の方向に進んで行った
祭りなんて今日あったか…?
…なんて言っているのか分からない
呪文のようなものなのだろうか?
…どうやらついている霊を払っているようだ
かりんもこれをしてもらえれば払えるのか…?
ズンッ
スゥゥゥゥゥ
…今、確実に払われた
さっきまでのドロっとした空気がとてもスゥッと綺麗になっていった
ウォォォオォォ!
周りから歓声が上がった
かりんが何を思ったのかは知らないが、
俺は思った
この巫女は本物だ
絶対そうだ。
さっきまでの重い空気、ドロっとした雰囲気が全て取り払われた
かりんもそれを感じ取ったのか目を見開いて驚いた表情をしている
かりんを払わせるのはここがいい。
家と凄く近いのも確かだ
今まではなんとも思っていなかったが、こんな所で役に立つとは
かりんが手を顔の前で振っている
俺はかりんとそのまま帰った
両手を上げて笑顔で家に入っていった
ただいまと言いたいらしい
ジャー!
がちゃん
やっと家の中でゴロゴロできる…
本当にかりんはなんの幽霊なのだろうか
ずっと考えている
だけど考えれば考えるほど頭が痛くなって
ズキズキする
なにか、思い出しては行けないような
記憶に蓋をしている感じだった
紙にも書こうとしないで、ただニコっと笑うだけだった
次、また神社で相談してみよう
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
ありがとうございました!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。