家に帰ると、かりんはとてもしょぼんとしていた
なんか…悪い。
そういえば、明日だっけ
幽霊のこと相談した神社に
かりんを祓うのは
かりんはこれを聞くと絶対に黙る
なぜだろうか、言いたくないのか?
…なんか、悪いことした気分だな
そして俺は寝る準備をした
かりんはまた大学に行けることが嬉しいのかウキウキしながら空を舞っていた
そんなことを思いながら布団に潜った
次の日
チュンチュン…
朝だ。
かりんが来てから何日目の朝だろう
もう1ヶ月は過ぎていた
今日も口パクで『おはよう』と伝えてくる
でも、今日でこれは最後なんだ。
俺は布団から起き、トーストを焼き始めた
眠気が残っている
かりんはクルクル回ってトーストを待っている
今日でかりんの分のトーストを焼くのも最後だ。
スマホを開き、今日の天気を見る
テレビも付け、スマホの天気と比較しながら大体予測して傘を持っていくか決める
今日は午後から雨っぽいから傘を持っていった方がいいな
ジジジジジジジジジジ チンッ
さっきまでクルクル回っていたかりんは動きを止めた
危うく火傷しそうになりながら皿にトーストを置く
そこにバターをぬり、薄ーく砂糖もぬる
これで完成。
いただきますと言うように手を合わせて食べるかりん
俺も食べ始める
美味しい!と言っているようだ
最近は何を言っているのか分かるようになってきてしまった
俺は結構食べるのは早い方だ。
しっかり噛んでいるんだけどな…
カチャン
置いていかれる!と思って急いでいるらしい
別に置いて行きはしないんだが…
行こう!と言うように大学方面を指さすかりん。
まだ着替え終わってねぇっての。
そうして、大学に行く準備が終わって大学に行くことになった
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ありがとうございました!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。