第15話

第15話
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2020/07/25 06:07
涼介side










焦っていても何も変わらないなんてことはわかってんだよ





ただ、また前みたいに俺のせいでダチを傷つけることだけはしたくない
山田涼介
早く行かなきゃ







ライバル校へ

助けに来てくれるかな。
光。











今言った光ってのは八乙女光のこと。
要は俺の師匠的な存在だ



ーーーーーーーーーー









俺が跳飛高校に着くと入口の前には礼儀正しい中島がいた

中島裕翔
山田さんですね?あの手紙を読んでくださいましたか。
山田涼介
おう
ヤンキーとは思えない
中島裕翔
どうぞこちらへ





中島に案内されてきたところには、、、













縛られたあなたがいた
あなた

んー!んんんん!!!

伊野尾慧
うるさい。1回黙んな?
あなた

山田涼介
あなたっ!






あの馬鹿でもさすがに相手校の言うことは聞くのか。
山田涼介
(待ってろ、絶対助けるから。助けたらなんか俺の言うこと聞けよ。)




そう心に決めた
髙木雄也
やぁやぁ山田。またお前1人か?
山田涼介
あぁ、
髙木雄也
懲りないな、お前も馬鹿なんじゃねぇ?
山田涼介
山田涼介
助けに来た((ボソ
伊野尾慧
あ?聞こえねぇよ?
山田涼介
助けに来たんだよ!そこにいる女を!
髙木雄也
あぁこいつか
薮宏太
こいつ、お前の彼女か?
伊野尾慧
どういう関係なの?裕翔?
中島裕翔
彼女ではなさそう?
どうやら同じクラスの隣の席のやつみたいで一緒に暮らしてるらしいですね
山田涼介
そいつを返せ
髙木雄也
それは無理かなぁ
伊野尾慧
この子は俺の女にでもなってもらおうかなぁ〜
山田涼介
舐めたこと言ってんじゃねぇよ!
髙木雄也
あ?てめぇ誰に口聞いてんだよ(殴)
山田涼介
ウッ
あなた

っ!!

伊野尾慧
フッ、弱いねぇ〜
なんにも変わってないじゃん
山田涼介
俺を傷つけるのは好きにすればいい、けど、俺の女にだけは手ぇ出すんじゃねぇよ!
あなた

?!

髙木雄也
は?彼女じゃねぇんだろ?いつからお前の女になったんだよ笑
伊野尾慧
どうせまた八乙女師匠に助けて貰うことになるんだろ?








今日だけは、今日だけは俺の力であなたを助けたい。










負けることはわかってるのに何故かそう思ったんだ。







誰の力も借りずに助けようって
伊野尾慧
(殴)
山田涼介
ウッ
4対1、やっぱり勝てないけどでも何とかしてあなたをここから逃がさなきゃ。











俺ができるのはそれだけ











あとはどうなってもいい。
山田涼介
あなたっ!
俺はあの二人を振りほどいてあなたの元へ走った。
あなた

涼介!

山田涼介
いいか、よく聞け。
今から俺はお前をここから逃がす。だからちぃのところに行け、家にいるから。
あなた

でも、涼介は

山田涼介
俺はどうなってもいい。あなたを助けさえすれば
あなた

え…

山田涼介
ほら、早く行け!!
あなた

涼介っ!待ってるから。

山田涼介
わかった。






これでいいんだ。あとは死んだって。
髙木雄也
なに舐めた真似してんだ?(殴)
伊野尾慧
あーあー
せっかく捕まえたあなたちゃん逃がしちゃったか〜(蹴)
山田涼介
アッ!!
ウゥッ
俺は血だらけだ。









もうあの家に帰ることは無いかもしれない。











あなたを助けられたなら、、、











もういいんだ。








俺はだんだん意識が遠のいていった








もう少しで気絶するとき、聞き覚えのある声がした。



ーーーーーーーーーー
岡本圭人
Listen!!
髙木雄也
は?
伊野尾慧
だれ?
待て、細粒ガス?






あいつらが戸惑ってる。













でもなんで圭人が?
有岡大貴
涼介っ!
山田涼介
だ、大ちゃん
有岡大貴
行くよ!




俺は大ちゃんに抱きかかえられてその場を去った

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