涼介side
パッと朝目が覚めて横を見ると
人形かと疑うくらいに綺麗な顔で寝てるあなたがいた
いつまでも見ていられるくらいに
あなたの顔が綺麗だと浸っていた時、
んっ!
あなたっ!
あ!涼介おはよう!
おはようじゃねぇよ
なにが?今朝でしょ?
バカな割に体内時計はしっかり機能してやがる
覚えてないの?昨日のこと
え?昨日は、デート行って、ジュース買って…あっ!
思い出したか
涼介が助けてくれたの?!
…そうだよ
ありがとう!
チュッ
は?
なに?嬉しくなかった?
バカじゃねぇのお前
嬉しかったんじゃん!
これが俺にとってファーストキスだった。
フッ
笑わないでよ!頑張ったんだから!
はいはい
冷たいなぁ
大丈夫だって、昨日のお前の温度の方が冷たかったから
そうなのって、え?これって私のパーカーじゃないよね?
やっと気づいたか
涼介の!そゆこと!涼介優しいことあんじゃん!
なんで上から目線なんだよ。
気にしちゃだめだめ
いや、気にする
なーんで!
俺のが立場上だから
いつ決まったの?
今。
えー!
とか言って本当は嬉しいくせに
そんなことないもん!
昨日までの体温が嘘に思えるくらいこのバカは元気だな。
お前からのキス、嬉しかったよ
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!