第32話

番外編:柚登&希那(柚登side)
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2018/07/01 00:53
俺は早瀬柚登。姉は漫画家。結構絵が上手い(らしい)。そして、好きな人がいる。
希那
早瀬くん、おはよう!
柚登
おう
この子は、大塚希那。同じクラスで、クラスのアイドル的存在。まあとにかく超絶美人。でも、俺が最初に好きになったのは、外見より性格。
希那
早瀬くんってお姉さんいるんだよね?どんな人?
柚登
どんくさい人だよ
希那
まあ姉弟から見るとそうなるのか~
でも、結構可愛いでしょ?
柚登
え?なんで?
希那
早瀬くんがかっこいいから…って、さっきのは深い意味はなくて…!
柚登
あ、うん、そう、だよな・・・///
希那
/////
え、めちゃくちゃ照れてんだけど。やべー、可愛い。
柚登
きょ、教室行こうぜ!
希那
う、うん!
ガラッ。二人揃って教室に入って行く。
玲音
柚登おはー
柚登
おはよ
こいつは西岡玲音(にしおかれお)。俺の友達だ。
玲音
今日も二人仲良く登校?ニヤニヤ
柚登
いや、そこでばったり会っただけ
俺は塩で返す。
玲音
ひょっとしたら、お前のこと待ってんじゃねーの?
柚登
んなわけねーよ
クラスの女子
あの・・・早瀬くん、今いい?
玲音
いってらっしゃい
柚登
あー…いいけど
この人、名前何だったっけ?まあどーせ告白だろ。
クラスの女子
私、早瀬くんのことが好きです!付き合って貰えませんか?
うるうるした目でそう言ってくる。あー…ぶりっ子か。でも、俺の印象が下がらないように、なるべく優しく振る。
柚登
ごめん…俺、そんな対象で見たことなかったんだ。これからも友達ってことでいいかな?
クラスの女子
…っ、はい!少し残念だけど、これからも友達でよろしくね!
柚登
うん、俺のこと好きになってくれて、ありがとう
最後に極上のスマイル。これで、俺の印象の良さもキープできた。
玲音
モテる男はいいねぇ
柚登
それほどでも
玲音
うぜー(笑)
柚登
そういうお前もモテるだろ
玲音
俺なんか柚登に比べたら全然
なんでこいつはこんなに謙虚なんだ。
クラスの女子
あの…西岡くん、お話があります
玲音
あー、ごめん、今こいつと話してるから、後でいい?
クラスの女子
あ、うん、お邪魔しちゃってごめんね
そう言って、クラスの女子が去って行った。
柚登
あの人優先しろよ
玲音
え、だってどーせ後で話せる話だろ?
柚登
…お前のそういう友達を大事にするところが好かれてんだよ
玲音
んなわけねーよ(笑)
いや、まじな話なんだよ
希那
早瀬くん、次移動教室だよ!
柚登
あ、忘れてた!ありがとうな!
希那
…///いえいえ!
あーもう、大塚可愛すぎんだろ。まじで好きだ。
玲音
お前も結構バレバレなのな
柚登
は?何が?
玲音
大塚さんへの態度と他の女子への態度、違いすぎ
柚登
あーまじか
希那
二人とも、喋ってないで行くよ!
柚登
お、おう!
俺達は全力で廊下を駆け出す。
俺が大塚に告白されるのは、もう少し後の話。

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