翌日、いつも通り学校に行き、教室に入ると、教室中から謎の視線を浴びた。
その時、タイミング悪く神尾くんが来てしまった。
男子を睨み付けた。
神尾くんの顔から、スッと熱が消えた。
悪運ながら、菜柚までこの状況を目撃してしまった。
休み時間、私と神尾くんが、菜柚と前川に説明した。
神尾くんが私の口を抑えた。
菜柚が俯いた。
その時、菜柚は私が今まで見たことないくらい悲しそうな顔をした。
私達は、前川を見て、しっかり聞いた。
菜柚は、前川の言っている意味が分かったようだけど、私と神尾くんは全く分からなかった。
神尾くんが、頭を下げて謝ったので、私も一緒に頭を下げた。
お互いが不快な気持ちにならないように、今後こんなことがないようにしよう。
私は、心の中で誓った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。