午前6時過ぎ。目覚ましが鳴り響いて、起きた。
とぼとぼと歩いて、目覚ましのアラームを止めに行く。
ブーブー。
スマホの通知音が音を立てた。漫画の編集部からで、前回投稿した漫画の結果のお知らせのようだ。メールを開くと・・・
そう言って、私のスマホの画面を見せた。
お父さんと、弟の柚登まで起きてきた。
前回投稿した漫画が、銅賞を獲得したのだ。
ったく、意地の悪い弟なんだから。
見せられた写真には、柚登と、その隣にとても美人な女の子が映っていた。
・・・・・
みんなが静まり返った後・・・
「「「ズルいだろーー!!!」」」
私、お母さん、お父さんの3人が、同時に声を上げた。
謎のテンションで言った。
お母さんまでが狂った。
これ以上話していると遅れるので、私は普通のテンションに戻して言った。
希那ちゃん、か。いい子だといいなぁ。私は、朝食のトーストを頬張りながら、そう思った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。