私は翌日、学校で昨日のデートの話をしていた。
そう言って、二人は教室を出ていった。
遥香side
私は、麗ちゃんになるべく優しく聞く。すると、麗ちゃんは、予想外のことを言った。
友達の彼氏を好きになることは、どれだけ辛いことだろう。私が力にならないと。
菜柚side
ガラガラッ。
遥香と麗ちゃんが戻ってきた。何の話してたのかな。
そして、チャイムが鳴ったので、話は途切れた。
やっぱり麗ちゃんの元気がない。何かあったのかな。
今まで麗ちゃんは私と槊を応援してくれてたのに。いつからなの?
麗ちゃんが、泣きながら笑った。その涙は、悲しみではなく、嬉し涙だった。
麗ちゃん、ごめんね。そして、ありがとう!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。