第21話

お出かけ ~神山編~ 1
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2021/05/29 05:48
~あなた‘s side ~



そう言えば、神ちゃんに誘われたのって、明日で良かったんだよね。



何て思ってたら、神ちゃんからの電話。


智洋
明日の約束、ちゃんと覚えとった?
あなた
ちゃんと覚えてるよ。
智洋
明日、家まで迎えに行くわ。
智洋
あなたの家って、どの辺?


家の住所を教える。


智洋
わかった、じゃあ、明日10時な。
あなた
うん、用意して待ってるね。
智洋
じゃあ、明日な。
あなた
明日ね。
智洋
お洒落してきてな。


お洒落かぁ、何着てこう。




…………………………………………………………………………………………





次の日、神ちゃんは車で迎えに来てくれた。


智洋
あなた、行くで


神ちゃんが助手席のドアを開けてくれる。


あなた
どこに?
智洋
ついてからのお楽しみ

…神ちゃんの運転する姿ってカッコいいな。



って、運転する横顔を眺めてた。




神ちゃんが連れてきてくれたのは、郊外のショッピングモールだった。


智洋
あなた、行くで

わけもわからずに、神ちゃんの後をついていく。



神ちゃんが連れてきたのは化粧品のコーナーで


智洋
すいませ~ん
智洋
この子に似合うメイクして欲しいんですよね。

神ちゃんがお店の人と話してる。


智洋
出来れば自分で出来るように教えて欲しいんです
智洋
あんまり、難しいのは無理かもしれないんで
智洋
なるべく簡単に可愛くなるように

色々と注文をつけた後


智洋
じゃあ、後で来るからな。


って、私を椅子に座らすと、どこかへ行ってしまった。





メイクが終わった頃、神ちゃんが戻ってきて


智洋
めっちゃ可愛いやん


って褒めてくれた。



確かに鏡の中の自分は自分じゃないみたい。


智洋
すいません、使った化粧品ください。


使った化粧品を一式、神ちゃんが買ってくれて


智洋
次行くで


って、私の手を繋いで歩き出す。


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