第37話

楽屋にて ~シゲ‘s side~
808
2021/06/04 10:29

今日は久々に7人での仕事



最近、1人でドラマの仕事ばっかりやったから、



7人揃うの嬉しいって、単純に思ってたねんけど…


崇裕
神ちゃん、この間はありがとね。
智洋
こっちこそ、誘ってくれて楽しかったわ。
崇裕
残ったカレー、どうした?
智洋
あなたが食べるん言うてたから、冷凍しといた。
崇裕
ホンマ?ありがとうな。


ぼんやりと濵ちゃんと神ちゃんの会話聞いとったら、



…うん、今あなたって言っとらんかった?


シゲ
何かあったん?
崇裕
この間、あなたちゃん家に行ってん。

…はぁ?

シゲ
濵ちゃんが?
崇裕
そう、神ちゃんと一緒に
シゲ
神ちゃんも?
智洋
おぉ、濵ちゃんが1人で行くのはあかんとか言って、誘われてん。
シゲ
何しに?
崇裕
何や最近忙しいみたいやから、陣中見舞いに

…なにそれ


シゲ
俺聞いてないねん。
智洋
まぁ、言っとらんし
崇裕
シゲに言ったら、うるさいしな。

人が忙しくしとるっちゅうのに、何してくれてんねん。



なんて思ってたら、のんちゃんがやってきて

崇裕
おぉ、のんちゃんもこの間はお疲れさん。
シゲ
のんちゃんも行ったん?
俺は偶然行ったら、2人がいただけや。

…のんちゃんまで


俺は最近忙しくて、電話すら出来てへんのに。



…あなたの声、聞きたいなぁ。



…顔、見たいねんなぁ。



あなたも俺に会えんでさみしいとか思ってくれてないやろか。

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収録を終えて、久々にこの後は仕事なし。



ホンマなら、めっちゃ疲れとるし、家に帰って休みたいねんけど、


あなたに会いたい思ってたら、



気持ちは会わな落ち着かんくなっていて



…どうしても、今会いたいんや。



思わずタクシーに乗り込んで、あなたの家の住所を伝えていた。



車のシートに身体を沈めて、あなたの笑顔を思い出す。





…あの笑顔で迎えてくれるやろか?


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