第46話

翌日の朝 2
1,002
2021/06/07 15:09
~あなた‘s side~


朝、甘い香りが漂ってきて、



起きてリビングに行ってみたら、

智洋
おはよう。

神ちゃんがキッチンで何か作ってて、


シゲ
おはよ、あなた
リビングにはようやく目が覚めたシゲちゃんがいた。
智洋
あなた、パンケーキ作っとるから、顔洗っといで
本当に神ちゃん、お母さんみたい。

あなた
パンケーキ? 材料あったっけ?
智洋
俺が食べたくて、材料買ってきてん。
智洋
夜通し起きてたから、甘いもん食べなあかん。
あなた
神ちゃんらしい。
智洋
あなたは何のせるん?
あなた
バターとメイプルシロップ
智洋
了解~。

身支度して、リビングに行く。
シゲ
あなた、昨日はごめんな。
ちょっとしょんぼりしてるシゲちゃん
あなた
よく寝てたね。疲れ、少しは取れた?
シゲ
もちろんや
あなた
なら良かった。

神ちゃんが朝ごはんの用意をしてくれる。


キッチンの椅子は2つしかないから、リビングのテーブルで


朝から誰かがいて、作ってくれたものを食べる。


2人が両脇にいてくれるのが楽しくて
シゲ
あなた、楽しそうやな。
あなた
うん、朝からこうして一緒に朝ごはん食べるとか、ほとんどないから
智洋
あなたって、一人っ子?
あなた
そう、親も忙しかったから、朝も夜もほとんど1人でね。
あなた
1人で過ごすの嫌いじゃないし、慣れてるし…って思ってたけど
あなた
今はすごく嬉しいし、楽しい。

そう心から思った。


誰かが側にいてくれる安心感なのかな。

智洋
またいつでも作りにくるわ
シゲ
俺だって、寂しい時は呼んでくれたら、すぐ来るわ。
あなた
ありがとう

朝ごはんを食べて、シゲちゃんは家に帰っていき、神ちゃんはキッチンを片付けてくれてた。


~ここ片付けたら、俺も帰るな


って、神ちゃんは言ってたのに。



片付け終わって、ソファに座って…

…何か、様子おかしい
智洋
ヤバい、俺。今めっちゃ眠い

すごく眠そうな顔になってる。

あなた
少し休んでいけば? 時間大丈夫?
智洋
昼に出れば大丈夫。目覚ましかけとくけど、12時には起こして

って言って、シゲちゃんみたくソファに横になる。


よっぽど眠かったのか、すぐに寝てしまった。


…夕べ、ずっと寝ずにいてくれたんだもんね。


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