~あなた‘s side~
朝、甘い香りが漂ってきて、
起きてリビングに行ってみたら、
神ちゃんがキッチンで何か作ってて、
リビングにはようやく目が覚めたシゲちゃんがいた。
本当に神ちゃん、お母さんみたい。
身支度して、リビングに行く。
ちょっとしょんぼりしてるシゲちゃん
神ちゃんが朝ごはんの用意をしてくれる。
キッチンの椅子は2つしかないから、リビングのテーブルで
朝から誰かがいて、作ってくれたものを食べる。
2人が両脇にいてくれるのが楽しくて
そう心から思った。
誰かが側にいてくれる安心感なのかな。
朝ごはんを食べて、シゲちゃんは家に帰っていき、神ちゃんはキッチンを片付けてくれてた。
~ここ片付けたら、俺も帰るな
って、神ちゃんは言ってたのに。
片付け終わって、ソファに座って…
…何か、様子おかしい
すごく眠そうな顔になってる。
って言って、シゲちゃんみたくソファに横になる。
よっぽど眠かったのか、すぐに寝てしまった。
…夕べ、ずっと寝ずにいてくれたんだもんね。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。