第40話

突然の訪問 3~淳太‘s side ~
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2021/06/05 07:56
今日はラジオの日だから、照史とスタジオにいたら、電話が鳴った。



…あなたちゃんから?



…何かあったんやろか?
淳太
あなたちゃん、どうしたん?


あなたちゃんから電話が来るなんて、珍しいん。


あなた
良かったぁ、淳太くんが出てくれて。

ほっとしたようにあなたちゃんが話し出す。



その話によると、シゲがあなたちゃん家に急に来て、



ご飯を食べたら、そのままソファで寝てしまったらしく。


何をしても起きなくて、困ってしまったとの事。



…あいつ、何してんねん。



マネージャーにシゲのスケジュール確認して。



…誰かに行ってもらおかな。



グループラインに



《緊急事態発生 今すぐ動ける時間のあるやつ、連絡くれ》


って、いれて。


照史
何かあったん?

横で心配そうにしてる照史に状況説明して

照史
はぁ~、あいつ、何してんねん。

そうこうしてたら、神ちゃんから電話があった。
智洋
何かあった?

今度は神ちゃんに事情を説明して、


智洋
あいつ、何やっとるん。
智洋
俺、明日の夕方まで大丈夫やから、様子見に行ってくるわ。
淳太
頼むで。あっ、あなたちゃんちの住所…

俺、ちゃんと知らへんわ。



あなたちゃんに直接聞いてもらおうか、って思ってたら


智洋
俺、行ったことあるから大丈夫や。
智洋
状況わかったら、連絡するわ。

って、電話が切れた。



…何であなたちゃん家行っとるねん。



納得いかへんわ。



なんて、思っとったら、
今度は流星から電話。
流星
どうしたん?

また事情を説明して、
流星
わかった。神ちゃん1人じゃ心配やから、俺も行くわ。
淳太
悪い、頼めるか?
流星
あなたちゃん家ってどの辺なん?

そや、あなたの家…。


照史
俺知っとるから
横から照史が俺のスマホを取って、流星に説明しとる。



…何で照史まで知っとんねん。


照史
流星、すぐ近くにおるみたいやから

照史が俺にスマホを返す。

淳太
何であなたちゃんの家、知っとるん?
照史
まぁ、色々とな。
淳太
行ったんか?
照史
そんなことより、早くあなたに電話したりや。

何か上手くはぐらかされてるんやけど…


あなたちゃんに連絡して、2人が行くこと説明して


…何か俺、めっちゃ重労働しとらん?



でも、
あなた
淳太くん、ありがとう

可愛ええ声でこんなん言われたら、


淳太
いや、全然大丈夫。

って言ってしまうよな。



困った時に頼ってもらえるんの、嬉しいやん。


ラジオがなかったら、俺が今すぐ飛んでいくんやけど。



何で今日やねん。



…重岡のアホっ


照史
淳太、そろそろ用意せや。

そうや、仕事せな。


あなたちゃんのこと、めっちゃ気になってんけど



そんなこと言ってられんわな。



…終わったら、電話してみんと。

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