私が電話をすると、焦凍くんはこっちに来ても良いかと言ってきた。
担当医の人に許可をもらい、焦凍くんは来ることになった。
そして、今私の目の前にいる。
何を話せば良いのだろうか。
、、、私がしてしまったことは、例え操られていたとしても体が、脳が覚えている。
私と「同じ人」が街を破壊し、ヒーローたちに危害を加えた。
そして焦凍くんたちにも、、、
梨笑:あの、ね、、焦凍くん、、私、、
焦凍:っギュッ
梨笑:、、、え?
焦凍:良かった、、本当に、、良かった、、
梨笑:焦凍、、くん、、ポロポロ
焦凍:俺、、まだなんも聞かされてねぇんだ、、だから、教えてくれねぇか?梨笑にあったこと。
梨笑:っ!!(どうしよう、こんな話聞いたら私のこと、嫌いになっちゃうかな?こんなので私、、だって聖くん信じたの私だし、、)えっと、、
焦凍:大丈夫だ。俺は梨笑が傷つくようなことなんてゼッテェ言わねぇし、ずっと梨笑の味方だぞ。
梨笑:っ!!そ、、か。嬉しい、、
焦凍:ニコッ、、な?教えて、、くれるだろ?
梨笑:、、、うん。あのね、、、
焦凍:、、、
梨笑:まずね、焦凍くんはとっても、、好かれてるの。
焦凍:俺がか?
梨笑:うん。言いたくないけど、、エンデヴァーさんの息子っていう高い地位もあるし、
焦凍:っ、、
梨笑:お顔も整ってて綺麗だし、成績も優秀だし、、、で女の子の注目の的なの。
焦凍:っ////(梨笑に、、言われるとなんか嬉しい、、)
梨笑:焦凍くん、、、?!どうしたの、お熱でもあるの?!
焦凍:あっ、いや、なんでもねぇ。続けてくれ。
梨笑:そっか、、、あ、あと、焦凍くん優しいしね、、、!
焦凍:////
梨笑:焦凍くん?!
焦凍:気にするな、、
梨笑:ほ、本当に大丈夫、、、?
焦凍:あぁ。
梨笑:そっか、、、でね、幼馴染の私は、、焦凍くんとの距離が近いって思われてて、、焦凍くんを好きな人はそれを見て嫌な気持ちになっちゃってて、、
焦凍:おぅ、、?
梨笑:だから、、その、私、、邪魔で、、ポロポロ
焦凍:っ梨笑?!大丈夫だ、梨笑は邪魔なんかじゃ、、、!
梨笑:いつもいつもありがとね、焦凍くん。でも、、毎回焦凍くんに元気づけられてたら私、どんどん弱くなってっちゃうと思うの、、だからね、私、これから焦凍くんと距離、、おこうと思うの。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。