第49話

四十九話
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2020/10/14 21:27
焦凍:梨笑は、、、小学生の頃も、中学生の頃もいじめにあっていた。

皆:ゾワッ

焦凍:梨笑とは中学離れちまったから見てねぇけど、小学生の頃は、、、女子に囲まれて、髪を引っ張られたり悪口を目の前で言われたり。でも小学生だから、まだ可愛いもんだった。

皆:、、、

焦凍:中学生に上がって、梨笑は俺にこう言った。『悲しいし苦しいけど、ちょっと嬉しい。』って。

緑谷:それは、、少しでも、轟くんと離れて嬉しいことがあるってこと、、、?

焦凍:、、、あぁ。でも、梨笑の性格だったらそんなこと言わねぇし、、でも素直な気持ちだとも思った。だからその理由は多分、、いじめのことだと思う。

皆:っ!!

焦凍:梨笑は、いじめられる理由を知っていた。でも、俺に言ってくれたことは一度もなかった。ずっと悲しい顔するだけなんだ。、、、原因は、俺にあるんじゃないかって思ってる。

麗日:轟くんが原因、、、?

焦凍:あぁ。でも分からねぇ。だから、、梨笑のことを言った笨㙊。お前に聞いてる。なぁ、梨笑のどこが普通じゃなくて、特別で、恵まれてんだ?そりゃ梨笑は強い。でもそれは梨笑が努力したからだ。元々特別だったわけじゃねぇ。

美世:え、、、あ、、、それは、、、

焦凍:しかも、、、梨笑には、両親がいない。

皆:?!

焦凍:それでも、笨㙊、、お前は梨笑が恵まれてるって言えるか?ずっと、、小さい頃からずっと悩んできていることなんだぞ。

美世:っ!!、、、もう、、言いよ、、話す。話すから、、、

皆:?

美世:文化祭のとき、、私はおかしくなっちゃったの。あのとき、梨笑ちゃんを連れ出して人気のないところまで行って、、梨笑ちゃんに言ったのよ。何が違うのか、、とか特別だ、、とか。梨笑ちゃんは泣いているだけ。それがもっと嫌になって。

焦凍:っ!!

美世:イラついていたら、、梨笑ちゃんの同級生?がきたの。それで一緒になって悪口を言い始めた。梨笑ちゃんは耳を塞ごうとしていたけど、同級生に抑えられて聞くしかなかった。それで、、髪の話になったの。

焦凍:え、、、

美世:同級生の子が、言ったの。轟先輩に、髪が好きって言われてたのを見たって。私、それがとてつもなく嫌だった。すると、その同級生の子が、、『ハサミ、ありますよ?』って言ってきて。それで私、、もう止まんなくて、、梨笑ちゃんを抑えてもらって、梨笑ちゃんの髪を切ったの。

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