「ひぃ、助けて...」
「ちょ、どうした?大丈夫か?」
「ダメ...かも...ッ」
バタッ
「おぃ、あなたの下の名前!」
『え、どうしたんだよ、あなたの下の名前!あなたの下の名前!!』
「ふっか、先生に言ってきて!俺、保健室連れてくから!」
『お、おう!』
「よし、あなたの下の名前、行くぞ」
「....」
『せんせー!!先生!先生!!』
「どうした深澤、そんなに慌てて」
『あなたの下の名前が、倒れて、それで照が保健室連れてったんすけど、』
「あぁ、わかった、先生もすぐ行くと伝えといてくれ」
『わかりました!!』
ーーーーーーー・・・・・・
「ん、んん....」
「あ、起きた」
「ひかる...」
「お前、大丈夫か?」
「ん、なんとか...」
「だからいつも言ってんじゃん。無理すんなって。お前1人で頑張りすぎなんだよ、ったく」
「あの、ひぃ、...」
「ん?」
「実は今日、あれ、でね、...///」
「...あ~、そういうことか..//なんか、わりぃ、//」
「うーうん、薬飲んだりして我慢してたんだけど、ちょっと無理で...頼れる人がひぃしかいなくて...」
「そうだったんだ」
「うん、あ、あと、理由、たっちゃんには内緒でお願い」
「わかった」
「ありがとう、ごめんね、迷惑ばっかかけて...」
「全然いいよ。だって俺たち―――――」
『あなたの下の名前!!』
「たっちゃん...」
「ありがとな」
『おう、あ、先生、すぐ来るって』
「わかった、ありがとな」
『...あなたの下の名前、大丈夫?』
「うん、平気だよ」
『よかったぁあ~...』
「ごめんね、たっちゃんも、」
『なに言ってんだよ、好きなやつに迷惑かけられて嫌なわけないだろ!』
「...え?」
『...あ、////』
「たっちゃん?」
『ごめん、なんでもない!!///今の忘れて!!!////』
「たっちゃん、」
『照、あとは任せた!!...///』
「あ、ちょ、」
「...ふふ(笑)」
「行っちゃった...ねぇ、ひぃ?さっきの、どう言うこと?」
「さぁ、(笑)、俺にはわかんない」
「.....」
さっきのは一体、どういうことなんだろう....
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。