第10話

『勘違い』 💜 ④
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2021/06/22 04:45


「ひぃ、助けて...」

「ちょ、どうした?大丈夫か?」

「ダメ...かも...ッ」


バタッ


「おぃ、あなたの下の名前!」

『え、どうしたんだよ、あなたの下の名前!あなたの下の名前!!』

「ふっか、先生に言ってきて!俺、保健室連れてくから!」

『お、おう!』

「よし、あなたの下の名前、行くぞ」

「....」




『せんせー!!先生!先生!!』

「どうした深澤、そんなに慌てて」

『あなたの下の名前が、倒れて、それで照が保健室連れてったんすけど、』

「あぁ、わかった、先生もすぐ行くと伝えといてくれ」

『わかりました!!』





ーーーーーーー・・・・・・




「ん、んん....」

「あ、起きた」

「ひかる...」

「お前、大丈夫か?」

「ん、なんとか...」

「だからいつも言ってんじゃん。無理すんなって。お前1人で頑張りすぎなんだよ、ったく」

「あの、ひぃ、...」

「ん?」

「実は今日、あれ、でね、...///」

「...あ~、そういうことか..//なんか、わりぃ、//」

「うーうん、薬飲んだりして我慢してたんだけど、ちょっと無理で...頼れる人がひぃしかいなくて...」

「そうだったんだ」

「うん、あ、あと、理由、たっちゃんには内緒でお願い」

「わかった」

「ありがとう、ごめんね、迷惑ばっかかけて...」

「全然いいよ。だって俺たち―――――」



『あなたの下の名前!!』

「たっちゃん...」

「ありがとな」

『おう、あ、先生、すぐ来るって』

「わかった、ありがとな」

『...あなたの下の名前、大丈夫?』

「うん、平気だよ」

『よかったぁあ~...』

「ごめんね、たっちゃんも、」

『なに言ってんだよ、好きなやつに迷惑かけられて嫌なわけないだろ!』

「...え?」

『...あ、////』

「たっちゃん?」

『ごめん、なんでもない!!///今の忘れて!!!////』

「たっちゃん、」

『照、あとは任せた!!...///』

「あ、ちょ、」

「...ふふ(笑)」

「行っちゃった...ねぇ、ひぃ?さっきの、どう言うこと?」

「さぁ、(笑)、俺にはわかんない」

「.....」




さっきのは一体、どういうことなんだろう....



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