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「ねーえー?」
「どうした?」
「プリクラ撮ろー」
「え、また撮るの?(笑)」
「いいじゃん!」
「だって、1週間前も撮ったじゃん(笑)」
「女子高生はいつもプリクラ撮るんですぅ~!!」
「や、俺男だし(笑)」
「たっちゃんはいいよね?撮っても」
『うん、全然OK!!』
「ほら、たっちゃんはいいよ、って言ってくれたよ?」
「はぃはぃ、わかりました(笑)」
「おっし!!!💪」
『や~、俺、いつぶりだろ...』
「撮ってないの?」
『撮ってねーなぁー...』
「なんか、意外だね」
『そうか?』
「うん。だって、たっちゃん彼女さんとかと来てs..「2人とも撮るぞー!!」
「あ、うん!」
.....え?
ちょ、まって、今言いかけたよね、
彼女さんとかと来てそう...って
パシャッ
「んはっ、ふっか顔!(笑)」
「え?...んはは(笑)!! 加工が...(笑)」
『これはひでぇ...』
「自分の顔だからな?(笑)」
『うるせーよ照(笑)』
彼女さん、かぁ...
ってことは、きっとあなたの下の名前の眼中には、俺は入っていないんだろうな...
「きゃ~、ひぃ~!(笑)」
「何?(笑)」
「下ろして~!!(笑)」
「やだよ~(笑)、だって指令が出てんじゃん」
「ぅ~!!!..///」
...ゴホンッ,
え~、ただいまの状況を説明します
機械の方からポーズの指令が出ていましてね、そのポーズと言うのが1人がお姫様抱っこをし、もう1人が馬になる、というものなんですけど、...え!?俺馬!!?馬なの!?馬!!?
あなたの下の名前を抱っこする王子は照なの!!?
え、てかなんで照なの!?
俺は!?俺に選択権ない感じ!?
3、2、1、
えぇえぃぃい!!!
当たって砕けろ、深澤辰哉!!!
パシャッ
「え、いいじゃん(笑)」
『たっちゃんの馬、最高すぎ(笑)』
「....」
俺は最高じゃないけどな?
つーかなんなんだよ、機械も機械だろ、
こんな指令出すな馬鹿
辛いから..
って、機械に言ってもダメなんだよな(苦笑)
俺がはっきりしなきゃいけないのに..
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「楽しかったぁ~!!!」
「めっちゃはしゃいでたもんな(笑)」
「あれはしょうがない(笑)」
結局あのあとも照とあなたの下の名前はほぼイチャつきながらプリクラを撮ってた
あんなに2人の空気できちゃってるなら俺いなくてよかったんじゃね?って思うけど、誘ってくれたのは嬉しかったからなんか不思議な感覚
『じゃ、俺こっちだから』
「あ、そっか!気を付けてね!」
『おう!あなたの下の名前もな!』
「うん!」
『じゃ、照も、』
「おう!じゃあな」
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『ただいま~...』
「おかえりなさい~、着替えてきなさいよ~!!」
『うぃー...』
っはぁ~~...
なんか、疲れたなぁ
別に誰が悪いってことはないんだよ?
照とあなたの下の名前が仲良いのは全然いいと思うし
ま、全ては俺のこの恋心のせいなんだよな...(笑)
はぁ~、恋って難しぃなぁ~!!!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。