「渡辺くん、ずっと前から好きでした...///」
はぁ~...また来たよ、告白してくるやつ
帰るときくらい1人にさせてくれって(笑)
てか、今月で何回目だ?(笑)
なんて考える俺、自意識過剰だわ(笑)
ま、でも、めんどくさいことはしたくないから、ここはいつも通り、...
『....ごめん、無理、...、じゃ、』
一体俺の何を知ってるって言うんだろう、あの子達は。
みんなありがたいことに好き好き言ってくるけど、俺があの子達に何かしたとかそんなのないし、してても忘れたわ
つーか第一あの子達のこと知らねぇし(笑)
誰それって感じ
どこが好きなのか言ってくれ、って感じ(笑)
「ちょっと翔太ぁぁあ~~!」
『うぉっ!!ビックリした!!...って、サルじゃん!』
「誰がサルよ!誰が!!」
『え、お前』
「真顔で言うな!このもやしごぼううどん!!」
『え、それ、普通にうまそう』
「じゃあもう食べてあげようか?」
『うわ、肉食女子!!こえ~~!!(笑)』
「うるさい、雑食男子!」
『んは、てかこれエンドレスじゃん(笑)、で?何?』
「何じゃないよ、さっきの女の子かわいそうでしょ!あの言い方はない!」
『お前に関係ねーだろ、そんなん』
「ある!ありすぎる!!私は女子側の意見を言ってんの!!ありがたいと思え!!」
『あーそ、ま、俺には関係ないから、そーゆーの。』
「ねぇ、そんなこと言ってると、女の子、泣くよ?」
『そんなん知らね。好きでもねーやつに好きじゃないっつって何が悪いの? マジ勝手に泣いとけって感じ。』
「うわ、マジで最悪ね、あんた」
『つーか、なんでお前いんの?』
「帰り途中だっただけです」
『へ~、てかさ、それで俺のとこ来てわざわざ横歩くとか、俺のこと好きすぎかよ(笑)』
「うわ、でた!翔太の自意識過剰!!きもーい!きもぉーーい!!」
『うるせー黙れ(笑)、そんなん言ってるからモテねぇんだよ、あなたの下の名前は』
「だまれだまれ!!このモテモテおやじ!」
『誰がおやじだ、このやろ!』
「わ~!いたぃ~!頭グリグリすんな~!!」
『おやじっつったあなたの下の名前が悪い、』
「ぅ~~!!!!」
あ、遅くなったけど、俺、渡辺翔太
あなたの下の名前の幼なじみ
基本寝るか歌うか音楽聴いて過ごしてる。
で、趣味は美容。でも、高校生だからまだプチプラで我慢してる。
早く大人になって自分磨きしてぇわ(笑)
あ、あと、最近いわもっさん(友達)の影響で筋トレにもハマってますね。
サイドレイズとかマジ好き!!
あ、で、そのまんまの通りだけど、俺、好きじゃねぇ女はバサバサ切ってくから、そこは多めにみといて。
...ま、こんな感じでいっか。
よろしく~
「ぅた~?翔太~??」
『おぅん?』
「聞いてなかったでしょ!」
『うん』
「はは(笑)、...私さ、..」
『うん』
「...やっぱなんもないわ」
『...ふ~ん?...らしくないの』
「うん...」
どうしたんだか...
いつもはすぐに言ってくれんのに、
テンションもさっきより低いし...
.....や、気のせいか?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。