第64話

一番目の場合
2,832
2020/11/24 11:24
『──』
アズール
アズール
あなた!
(なまえ)
あなた
あ、ずーる......
扉の先には書類を片手に動き回るアズールで、彼は僕を一目見た瞬間固まった。
かと思えば泣きそうな、安心したような顔をして、一言
アズール
アズール
おかえりなさい
そう告げた。






その後、アズールは僕にずっと謝り続けていた。
「もっと違うやり方があったはずでした」
「貴方の気持ちを最優先にするべきでした」
「彼の意志を継げなかったのは僕の管理放棄のせいです」
「謝罪など意味が無いでしょう」
「謝らせてください」
「これは僕の自己満でいいですから」
「ごめんなさい」
「ごめんなさい」
「ごめんなさい」
「ごめんなさい」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」












少し、うるさかった。

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