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第1話

何気ない一歩
僕はいつも出来損ない

僕はいつも下手くそで

誰からも期待されない

今日は3年間通った高校の卒業式。
この3年間、何も無かった。
何かを受賞した事もなく
誰かに褒められたこともなく、
友達もいない。

いつもそう。
幼稚園も、小学校も、中学校も……

きっとこれからもそう。
櫻井彼方
はぁ。これから卒業式なのに、
思い出もなければ、思い入れもない。
なんて、悲しいやつなんだ。
僕は……
吉野蒼夜
おい、朝から元気なしか?
彼方
櫻井彼方
蒼夜、
おはよう。
吉野蒼夜
ほんとに、元気ないじゃん。
どうしたんだ?
櫻井彼方
いや、何でもないんだ。
蒼夜こそ、ちょっと元気ないね。
どうしたの?
吉野蒼夜
父さんと兄さんがさ、
今日卒業式に来るんだよ。
櫻井彼方
いいじゃないか。来てくれて。
僕の親は今回も仕事で来れないんだ。
吉野蒼夜
いやいや、親なんか面倒なだけだよ。
彼方が羨ましいよ。
櫻井彼方
なんだ。
いつも通りじゃないか。
二人とも。
吉野蒼夜
たしかに、そうだな笑
櫻井彼方
さ、いこう。
そうして歩き出した僕の一歩は
僕の人生と彼の人生と
世界を変える一歩となる事を
僕はまだ、知らない。