涼太:また、明日も来るね♡何かあったら言うんだよ?
あなた:うんっ
涼太:あ、あともう康二と話さないで、
あなた:えっ…でもココに来た時とか
涼太:大丈夫、無視して、ね?あなた、良い子でしょ?
あなた:…。
涼太:あなた?
あなた:こんなの、私の彼氏じゃない!
涼太:どーゆー事?
あなた:康二くん言ってたもん!かっこよくて優しいって!カメラ好きって言ってた!それと、それと、、私の記憶では、笑顔がすっごく素敵な人なの!今の涼太くん、怖いよ…。
涼太:じゃあさ、俺が彼氏じゃない証拠、ある?ないよね?
あなた:っ…。康二くんとお揃いのネックレスならあるよ!
涼太:アレはもう、ないよ。壊した。
あなた:え……。酷い!せっかく貰ったのに!ありえない!
涼太:あなたは今、俺とお揃いの指輪つけてんの、内側見た?ちゃんとイニシャルも彫られてるでしょ?
あなた:これ、いらないよ。返す!
涼太:ふ~ん、受け取ってくれないんだ…。悪い子だねぇ
あなた:もう、涼太くんココに来ないで!
涼太:あなたはそんな事言う子だったっけ?黙って俺の言うこと聞いてればいいんだよ?なんの苦労もないし、
あなた:ウウッやめて、やめて、やめて!
はぁ、はぁ、
話せば話すほど、思い出す記憶
あなた:涼太くんなんか、彼氏じゃない!
涼太:わかった…。あなたがそんなこと言うなら、俺も考えるよ
🚪
あなた:康二くん………。
貴方に言わなくちゃいけないこと
思い出したよ…!
もう、分かったんだよ
私の彼氏が康二くんだったってこと
あなた:.˚‧º·(ฅдฅ。)‧º·˚.
🚪
涼太くんが帰ってしばらくすると
康二くんが来た
康二:あなた…、俺まだ諦めてないで
そう言って、見せたのは
カメラ好きな康二くんがいつの間にか撮ってた
私の写真。康二くんも写ってる。
あなた:ごめん、康二くん。(´⚲_⚲`)
康二:えっ…やっぱ、写真じゃ思い出さないか(´._.`)
あなた:ううん、違うの。
康二:…?
あなた:もう分かったんだ、全部、ぜぇーんぶ!
康二:ほ、ほんま?
ギュゥ
康二:良かった、ほんと良かった( ;ᯅ; )
あなた:ごめんね、康二くん。指輪のこと、記憶なかった時も、康二くんに言わなくちゃいけないことがあったなって思ってたの…
康二:もう、謝らんでええよ、とっくに許しとる。あなたの記憶が戻ったことが今1番嬉しい♡
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!