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130
2021/10/04

第130話

まて、その可愛さは儂に効く
あなた

じょーごさまーぁ

漏瑚(じょうご)
漏瑚(じょうご)
おい・・・、
もとに戻っておらんではないか
自分の体を弄ったのが真人だと
漏瑚から聞いたあなたは
珍しく怒りながら部屋を出ていった。

漏瑚の言うことは聞かない真人でも
あなた本人がもとに戻せと言えば
素直に聞くだろう。

自分がわざわざ真人の相手をせずとも
あなただけで問題を解決できれば
楽だと思っていたのだが・・・、
玄関のドアから頭だけ出している彼女は
どう見ても小さな子どもの姿のままだ。

『真人にうまいこと
いいくるめられたな』

単純なあなたを1人で行かせたのは
やはり間違いだったらしい。
あなた

漏瑚さまっ、
あなたは
カワイイですよっ!

漏瑚(じょうご)
漏瑚(じょうご)
はぁ?
全力のドヤ顔をするあなたに
漏瑚は「意味がわからん」と顔をしかめる。
あなた

じゃーんっ!ですっ!

ドアの後ろから飛び出したあなたは
長袖の黒ワンピースを着ていた。

首もとには大きな赤いリボン。
両袖には金色の丸枠にはめられた
パールの飾りボタンが3つずつ。
裾には黒の透ける素材で作られたフリルが
あしらわれている。

『可愛い・・・っ!!』

目を見開く漏瑚。

喉まで出かかった言葉を慌てて
のみこみ、
ごまかすように何度も咳をした。
あなた

わっ!?
漏瑚様っ!
風邪ですっ!?
コンコン出てますっ!

漏瑚(じょうご)
漏瑚(じょうご)
きっ、気にするなっ!
あなた

です?

駆け寄ってきたあなたは
目の前に正座し、心配そうに漏瑚の目を
見つめている。

可愛いあなたが可愛い服を着ているのだ。

まさに天使。

もとの彼女も無意識に可愛いらしさを
ふりまいて何度も漏瑚を
悶えさせたことがあるが
今のあなたは
可愛さの飽和状態。

うまい料理がさらにキレイな器に
盛られていたら
もっとうまく感じるようなものか。
あなた

漏瑚さまー?

黙ったまま漏瑚はあなたを
膝の上に座らせ
片手で頬に触れる。

柔らかく弾力のある肌。
スライム状だった頃のあなたを思い出す。
「チィチィ」鳴いてばかりで五月蝿かったが
手触りはよかった。
あなた

んふふー・・・っ!
漏瑚様、おてて
きもちーですーっ

頬をこねくり回す漏瑚に
されるがままであなたは笑う。

もとの姿に戻らず帰ってきたから
怒られるかもしれないと思っていたが
今のあなたのことを漏瑚は
気に入ってくれたらしい。

漏瑚(じょうご)
漏瑚(じょうご)
柔い、な・・・
頬を堪能し
漏瑚は続けてあなたの頭を撫でた。

可愛さに癒され
普段より穏やかな空気をまとっている
漏瑚に今が
たくさんベタベタするチャンスだと
あなたはとびきり甘い声を出す。
あなた

じょーごさま・・・っ、
あなた、
じょーごさまが
いっぱいいっぱい好きですから、
いっぱいナデナデも、
ちゅーもしてほしいですよ・・・っ

漏瑚(じょうご)
漏瑚(じょうご)
あっうっぐ・・・っ!!
心臓に鋭い矢を
放たれたかのような痛みを感じ
漏瑚は胸を押さえた。

『殺される・・・っ!
あなたの可愛さに殺される・・・っ!!』

目の前の天使に
即死級の攻撃をくらいながらも
漏瑚は1度あなたを膝の上から下ろし
玄関に向かう。

ドアを開き外に誰もいないことを確認すると
隙間がないようしっかりとドアを閉めた。

漏瑚の行動の意味がわからず
あなたはポカンと口をあけている。
あなた

漏瑚さま、どーしたですか?

漏瑚(じょうご)
漏瑚(じょうご)
なに、
《邪魔》が入らんようにな・・・
◆◇◆◇◆◇
真人(まひと)
真人(まひと)
漏瑚さ、
絶対あなたを
しばらくあのままにすると思うよ
トランプタワーを作りながら
真人は言う。
花御(はなみ)
花御(はなみ)
『私もそう思います』
陀艮(だごん)
陀艮(だごん)
ぶ、ぶぶふっぶ
真人(まひと)
真人(まひと)
フフ・・・!
何て言い訳するのかなぁ~?
何度も「もとに戻せ」と
うるさかった漏瑚がこの後
真人達の予想通り
あなたを数日
幼い姿のままでいさせ、
モゴモゴと苦し紛れに
「・・・急に戻したら
何か、欠陥が出るやもしれんからな」
と言ったのは仲間達の間で
語り草になった。