今日泊まるホテルはすごく広くて、
すごく緊張した。
私1人だからなぁ……心配。
隣の部屋の人誰なんだろう……。
1人ずつ部屋の地図みたいなのを渡された。
私は何号室……。
615号室か……隣は、お、ミンギュじゃん。良かったぁ
ミンギュは私の幼なじみで、仲がいい。
逆隣は……
ホシ……くんが逆隣……??
嘘でしょ。
不安もあるけど、嬉しさが勝っちゃう。
いっせいにみんなが動いた。
同じ階の人と移動か。ホシくん、どこにいるんだろう……
そう言ってエレベーターに乗った。
なんか複雑。
部屋について、大きい荷物を置いて鍵をしめた。
すると、隣の部屋からホシくんが出てきた
目が合った
怒ってるようにしてるけど、
話せて凄く嬉しい。
すごい嬉しい。飛び上がりたいくらい
でもどうしよう、どうすればいいの??
さすがに男子2人と女子1人は辛いかなぁ……??
ロビーにて
ざわつく
次々とバスに乗ってく。
服の袖を引っ張られた。
何回も言うけど、ずるい
このからかい方で、いろんな女子を落としてるんだろうな……
バス出発
朝の時より
ホシくんとの距離が近くなってる
もうほんとにほんとにずる賢い
ミンギュに誘われたけど、断ろうかな……
ミンギュごめん。
私の体がホシくんと行きたいっていってる
私の体も私自身も。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!