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2021/08/13

第13話

言葉の刃
「ちょ、蒼君待って!」

何故だかわからない、それでも追いかけなければと思い私は蒼君の後に続いて廊下へ出た。


「なんでついてくんの」

もう一度蒼君の冷たい視線が私を刺す。

「あ、いや…蒼君はなんでそんなに冷たいこと言うの」


自分でもよく考えずに、口から出た言葉に驚きが隠せない。

蒼君は「は?」と言いたげな表情で私にズンズン近づいてきた。


「え、ちょ蒼君⁉︎…痛っ」


突然右手首にピリッと痛みが走った。

驚いて目を閉じてしまったけれど、もう一度ゆっくり目を開く。

「あ…」


蒼君は私の赤黒い手首を上に向けてしっかりと掴んでいた。

「これ、自傷行為?気持ち悪いんだよ、まじで女子ってめんどくさいよな、こう言うところほんとに」

「あ…」


次々と蒼君の口から飛び出してくる言葉は、莉緒ちゃんと話していた時と大違いだった。

冷たく痛い、それは何よりも、リストカットよりも。


「マジで、病んでる女子とかマジで無理だから関わってくんな」

「俺、お前のこと嫌いだわ」



気持ち悪い…

胃が逆流して、喉までこみ上げてくる熱を私は堪えた。

全然傷ついてるわけでも、悲しいわけでもないのに、何故か気分が悪い。気持ち悪い。


私のことを見向きもせずにどこかへ行ってしまう蒼君の背中から、目を逸らす。



蒼君に握られ、ヒリヒリ痛む手首がむず痒かった。
作者より少しだけお話し…

この回で出てきた蒼君の冷たい言葉なのですが、これ実は私が実際に言われたことのある言葉です。
男性諸君は蒼君に共感を抱く人もいるのでは?と思いながら、リアリティのあるこの言葉にどんな感情を抱くだろうかワクワクしながら取り入れました。
実際にこれは刃ですよね(笑)傷つきます。流石に言い方悪すぎかと😅
少しここは触れたかった部分なので話しました。いつもありがとうございます!