心の中にある何かが一生懸命叫んでいるの。
外に出る事もできないままずっと、心の中で暴れ回っている。
いつのまにか傷だらけになっている腕は、ヒリヒリとむず痒い。
白いシャツに滲んだ赤いものは、誰にもみられないようにブレザーで隠す。それが基本。
どこにいても笑顔が1番大切。
心のうちに暴れ回っているものは必死に無視をして…
仮面なんてものはない。
これが本当の自分。
「笑顔でいれば人生何とかなるでしょ?」
今日も私は笑顔の自分を大切にするの。
苦しい過去なんて全部無かったことにすればめでたしめでたしでしょう?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!