顕嵐 side
岸「 はよーっす 」
神「 顕嵐〜 」
俺1人だけ先に教室来てて
数分したらうるさい奴らが … 。
神「 まじねみぃ 」
岸「 あ 、え 、嘘 … 」
『 なに 。どうしたの岸くん ? 』
岸「 数学のプリンスない … ( 泣 」
『 どんまい 笑 』
神「 成績下がる〜 笑笑 」
岸「 うわああああああまじしんど 」
てか 、さっきから 、あなたいないんだけど 。
まあ今顔合わせても気まずくなるだけだから … 。
安「 はいはい席つけ〜 。
出席とりまっせ 。阿部顕嵐〜 」
『 はーい 』
安 「 雨宮あなた … ん?雨ちゃんは ?」
『 さあ … ? 』
安「彼氏のお前でさえ知らないのかよー 。
誰か雨ちゃんの行方知ってる人ー 」
神「 あなたなら保健室にいまーす 」
は … ?なんで神宮寺が知ってんの ?
てか 、なんで保健室に … 。
俺は神宮寺にそんな反論をする前に
体が動いていた 。
安「 え 。ちょ 、おいどこ行くんだよ 笑 」
神「 … 顕嵐 !屋上 !」
保健室に行こうとしていた俺の体は
すぐさま屋上への階段へと向きを変えた 。
安「 え 、保健室じゃないの ?笑」
岸「 屋上でこれから顕嵐とサボるみたいでーす 」
安「 … あいつらに今日居残りなって言っとけ 笑 」
神「 ういっす 笑 」
こんな会話も聞こえなかった 。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。