前の話
一覧へ
次の話

第2話

唐突?
恭太(キョウタ)
恭太(キョウタ)
好きです!
付き合ってください!
桜美(ユウミ)
桜美(ユウミ)
...............え?
物事はいつも唐突だと思う。 
だって、今回も唐突でしょ?
✩・✩✩・✩・✩・✩・✩1年前✩・✩・✩・✩・✩✩・✩
楼莉(ルリ)
楼莉(ルリ)
わー!桜美ちゃん!同じクラスだよ!
やったね!
桜美(ユウミ)
桜美(ユウミ)
本当だ!良かったー!
今日は高校の入学式。
私たちはクラス分けをされた紙の前にいる。
隣にいる楼莉は友達。すっごく可愛いけどぶりっ子という弱点がある。
楼莉(ルリ)
楼莉(ルリ)
ほらー、早く教室に行こうよ!
ね?
でた、上目遣い!まあ、可愛いいから注意することもないんだけど。
桜美(ユウミ)
桜美(ユウミ)
それにしても、女子に対してもぶりっ子して疲れないの?
楼莉(ルリ)
楼莉(ルリ)
別にぃー、疲れないよ?
だって、女子より男子にモテたいでしょ?
首をコテンっと傾けながら言う楼莉に呆れながら私は教室へと向かった。
✩・✩・✩・✩・✩・✩・教室✩・✩・✩・✩・✩✩・✩・
担任の先生
担任の先生
みなさん、入試お疲れ様です。
今日から高校生となります。規則を守り正しい生活を心がけましょう。
ふわぁー。
思わずあくびが出てしまうほど退屈。どうして先生の話は長いんだろう。
私の席は窓際の前から4番目となった。1列5席あるから後ろの方だ。前と後ろは男の子。隣は女の子となった。楼莉はドア側の1番後ろにいる。
外からは暖かい日差しが私に差し込み、ちょうど良い体温を作ってくれている。風が気持ちいい。
恭太(キョウタ)
恭太(キョウタ)
ちょっと、ちょっと起きてよ。
桜美ちゃん!
桜美(ユウミ)
桜美(ユウミ)
ふぇ?
あれ、もうみんな帰る支度してるの?
恭太(キョウタ)
恭太(キョウタ)
もうって.........。
とっくにホームルーム終わってるよ。
どうやら寝てたらしい。
恭太の呆れ具合から見て、何回か私を起こしてくれていたようだ。
桜美(ユウミ)
桜美(ユウミ)
ごめん、ごめん。気づかなかったよ。
私を起こしてくれたのは恭太という男の子だ。恭太は中学年の時の仲がいい同級生。
どうやら私の後ろの席にいたらしい。
桜美(ユウミ)
桜美(ユウミ)
さぁーて。帰るか。
私は軽く伸びをすると帰り支度を始めた。
と、隣の女子が友達と何やらコショコショ話をし始めた。
隣の女の子
隣の女の子
ねえ、見てよあれ。
隣の女の子の友達
隣の女の子の友達
うわー、何あれ。絶対狙ってるでしょ。
隣の女の子
隣の女の子
だよね。初日からよくやるわ。
女の子達の視線を追うと、そこには男子に囲まれた楼莉の姿があった。
早速男子の目を集めている。
隣の女の子の友達
隣の女の子の友達
信じられない。気持ち悪。
帰り支度が終わり、鞄を担ぐとドアへと急ぐ。
桜美(ユウミ)
桜美(ユウミ)
コソコソ言う人達よりは、いくらか良いと思うけど?
隣にいた女の子達の前を通る時に一言だけ言い、私は女の子の反応を待たずに教室を出た。