俺は、着くなりそう言って突っ込んだ。
ふいにスングァンが叫んだので後ろを振り向こうとしたその瞬間、誰かが俺を撃とうとした
パンッ
弾は俺の顔の横スレスレを通って壁にめり込んだ、慣れてはいるが、やっぱり怖い。
横を見ると、チェスンギュは血を流して、倒れていた。
スングァンがAキューブを使って治癒をしている。あとから、城北区に戻って尋問だ。
俺は、耐えきれずにクプスに抱きついた。
クプスはびっくりしたように、でも優しく、俺の腰に手を回した。
俺はクプスに抱きついたまま言った。最後は少し涙声だったかもしれない。
俺は、クプスを突き放した。
クプスは泣いていた。俺は、クプスの涙に弱いみたいだ、普段は副支部長として支えてくれるクプスの涙を見たのは、初めてだ、ウォヌとミンギュの戦闘の時も唯一クプスだけが泣かなかった。
クプスは涙が引っ込んだみたいで今度は目と口を大きく開いている。
なんだと思って後ろを振り返るが、そこではジョンハンとジス、ウジがニヤニヤしながら立っているだけだった。
…ん? ニヤニヤ、?
何かがおかしい…
っあ!! 俺は今言った言葉を思い出して赤面した
その瞬間、大きなクプスの閉じた目と、唇に感じる柔らかい感触が、俺を包んだ。
何が起きたかわからないまま俺は呆然と固まっていた、それはあとの3人(ジョンハン、ジス、ウジ)も同じようで、固まっていた←
俺は耐えきれなくなって、逃げ出した。
俺には恥ずかしすぎる←
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。