第48話

戻ってきた捜査任務 9
787
2019/01/03 17:24
あなた

クプスの兄が犯人かもしれないのは、本当か…?

俺は、すぐに城北区に駆けつけた、汗が止まらず、口が乾く
ジョンハン
ジョンハン
ヒョン…
ジョンハンは泣いたのか、目の周りが赤くなっている。
親友が犯罪に加担しているかもしれないんだ。泣きたくもなる…
ウジ
ウジ
まだ決まった訳じゃありません、とりあえず、このビデオを見てください。

ここです、ここで「チェスンギュに殺される」と…
あなた

そんな…

俺は、クプスの資料も見たので、兄とどういう関係かは、わかっている。
クプスなら、家族を大切に思い、兄を匿うかもしれない…それか、支部の家族を思い悩んでいるかもしれない。
スングァン
スングァン
ヒョン…調べましょう。
調べればわかるはずです。クプスヒョンのことも、犯人のことも、
俺は、スングァンの頭を撫ぜて言った。
あなた

そうだな。ありがとう、スングァン。
ウジ、お前はこのビデオを撮った場所を、ジョングクに調べてもらえ、あいつには俺から連絡しておく。ジョンハンはクプスと連絡をとってみろ、出るかもしれない。スングァンはジスを呼んでこい。

スングァン
スングァン
え、ジスヒョンですか?
あなた

ああ、もしクプスが今、指輪をつけているのなら、ジスが読み取れるはずだ。
もし読み取れるようなら、連れてこい、ダメだったら、そのまま訓練させてやれ。

スングァン
スングァン
了解です。
指輪というのは、俺達がつけているお揃いのもので、ジスがあらかじめ自分の能力をかけている。無線が壊れた場合や、インカムがつけられない状況の時の、いわば盗聴器みたいなものだ。PPSの戦闘員、それだけでなく研修生、スタッフは常に危険に晒されている。そのため、支部の研修生は指輪をつけることを義務付けたのだ。
ちなみに、本部ではある戦闘員に聴覚の増幅の能力者がいるのでそいつが全て担当している。
ウジ
ウジ
ヒョンはどうするんですか?
あなた

俺は、ジュンのところに行かないと、、部下の世話も、俺の仕事だ。
ウォヌだけに任せてはおけない。まあ、本部にもジョンハンみたいな能力者はいるし、大丈夫だとは思うが、

スングァン
スングァン
ヒョンって過保護ですもんね!
あなた

ほら、早く行けっ!!

俺は、照れているのを隠したくて、スングァン達を追い出した。
だが、ジョンハンは残っていた
ジョンハン
ジョンハン
ヒョン…
あなた

どうしたんだ、ジョンハン

ジョンハン
ジョンハン
俺さ、クプスのことなんもわかってなかったのかな…クプスがこんな事になってるなんて気づかなかった。俺達がヒョンに倒された時も、ヒョンのこと追いかけていた時も、クプスは悩んでたのかな…俺、親友なんてもう言えない…
あなた

何言ってんだ、まだ支部に来て3ヶ月ほどしか経っていないが、お前達のことはだいぶわかってきたつもりだ。ジョンハンが、どれだけ周りのことを考えているかも、クプスがどれだけ悩んでいることを見せまいとするのかも、

ジョンハン
ジョンハン
ひょん、
あなた

大丈夫。ジョンハンがそれだけ心配するのも、クプスのことを常に見てきた証拠だ。悩んでいることが辛いのを知っているからでもある。帰ってきたら、治癒してやれ、仲間がいるってことを忘れたバカを殴っといてやる。笑

ジョンハン
ジョンハン
ふふっ、ありがとう、ヒョン。
なんか元気出た。
ジョンハンは浮上したのか、笑って自分の役割に着いた。

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