第4話

3.
368
2019/01/15 10:39
仁
ち、遅刻しましたっ!
じんが慌ただしく教室に入ってくる


今は2時間目の最中

つまり私の負けだ


テオの方を見ると

よっしゃとでも言ってそうな表情で

私にピースしてくる


くっそおお

後、5分で10分休憩だったのにいい


じんか先生に呆れられながら注意されているのを

眺めながら悔しがる

キーンコーンカーンコーン



そこでチャイムが鳴った
先生
今日の授業はこれでおしまいだ!
藤枝!お前は今日補習だからな!
そう言い放つと先生は教室を出ていった
仁
マジかよ...
肩を落とし嫌そうに自分の席につくじん
テオ
テオ
ほら!今回は俺が勝ったろ!
そんなじんを見ていると

パンと背中を叩きながら得意気にそう言ってくる
美月
はいはい今回は負けましたー
テオ
テオ
やっぱ今日は運勢が良いんだっ
さーてなに奢ってもらおっかなぁ♪
そう言い少し私の方をチラ見すると

にやにやしながら友達の方へ向かっていく


あいつムカつくうううう!
美月
もうじんもタイミング悪すぎるんだよおお
沙織
沙織
そんな怒んないの
美月
あ、ごめん沙織。
愛しの人が怒られたら嫌だよね
沙織
沙織
だーかーらー!!
口をプクッと膨らませて

怒っているオーラを出している


やっぱ沙織からかうの楽しいなぁwww
仁
なーんの話!
じんが私たちのとこへ駆け寄ってくる

それを見た沙織は急に赤面して
沙織
沙織
い、いやあの、こここここれは
と戸惑いながら言い訳をしようとしている


こんなの怪しすぎるってのwww


それでも頭にはてなマークを浮かべてる

じんは相当鈍感だ
美月
じーん!
女の子には女の子の事情があるの!
仁
え...?
あぁぁぁぁぁぁ!ごめんごめん!!
お、俺そんなこと話してると思わなくて...!
何故かじんまでも顔を赤くしながら

言い訳している


じんが想像してる事とは多分違うけど...

誤魔化せたしいっか
テオ
テオ
お前らー!次移動だし一緒に行こーぜ!
テオがドアの前で待っている
美月
今行くー!
そして私達は一緒に教室を出た

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