手に重い荷物を持ちながら挨拶をする
確かにじんとテオのに比べたら私のは少し大きめだ
あーと納得したように頷く2人
そう言うと私の荷物を持ち上げてくれるじん
こういうとこ優しくて好きなんだよなぁ
そう言い指差した先には沙織が別れ道で待っていた
少し持ち上げて沙織に見せるじん
やば、少しへこんでる
じんから自分の荷物を取る
そう言うとしぶしぶ沙織の手から荷物を取る
テオも続いて私の荷物を取ってくれる
ふぅ、なんとかいい展開に持っていけた
そこから少し歩いてバスについた
バスの中は暖房がきいててとてもあったかい
うんうんと3人で頷く
すかさず言い返す
うっ、と言葉につまるじん
よし、勝った
クラスのみんなが笑う
そう言いじんの方を向くと何故か少し顔が赤い
ふーん変なの
そんなことを思っていたらバスが出発した
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。