第77話

2人の願い事 ⑤ 🐍
6,427
2022/06/14 12:00



「ありがとう!!」と

勢いよく抱きついてくるあなたを、僕は彼女の背中にそっと手を当て支えた。


ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
良かったな…笑 
僕がそう言うと、我に返ったのかあなたは頬を赤く染ながら、僕の腕を押すようにして離れた。


そして直ぐに、少し寂しげな表情を見せた。

あなた
ッ……で、でも…"優"だったのは…
あなた
魔法薬学と天文学だけだから…
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
ふっ…今まであなたで考えたら、十分じゃないのか?
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
魔法薬学なんて、今までずっと補習だっただろ?
ドラコは、そう言ってあなたへ からかうように笑いかける。
あなた
そ、そうだけど…!
でも、条件満たせなかったから、ちょっと悔しい…
そう言って、あなたは小さくため息をついた。

ドラコは、そんなあなたの様子を見ると少しの間考えるような素振りを見せ、彼女に視線を戻した。
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
あなたの…願い事ってなんだったんだ?
あなた
えっ…いや、今言っても…
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
いいから、言うだけならいいだろ?((ニヤッ

そう言って、悪戯な笑顔を見せる彼は…いつも以上にかっこよく感じて、、、。

私は思わず、ずっと考えてたお願い事を口にした。
あなた
ッ……ど、ドラコと…2人で…
あなた
2人で…どこかに出かけたくて……///
その、出来れば…今度の長期休暇に……あ!別に週末にホグズミードでいつも通り買い物でも…!い、いいんだけど………///
あなた
あ、えっと……///
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
ふっ…デートしたかったのか?僕と ((ニヤッ
照れ隠しからか、早口でそう話すあなたにドラコはニヤリと笑うと、彼女の赤く染った頬に手を当てた。
あなた
へっ…!?///
い、いや!違っ…!わないけど…///
ドラコの突然の行動に、私の胸は跳ね上がり、私は咄嗟に彼から離れ、すぐに顔を逸らした。


少しの間視線を逸らしてから、再び彼へと戻すとドラコが何処と無く嬉しそうに笑っているような気がした。





そんな彼に見とれてる自分に気が付き、私は1度頭を振ってから彼へと向き直った。
あなた
ッ……///
あなた
わ、私のお願いはいいからっ…!//
あなた
ほら、ドラコは?
まだ聞いてなかったでしょ?お願い事…
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
あぁ、僕の願い事か……
ドラコは、1度あなたから視線を逸らすと、企みでもあるかのような不敵な笑みを彼女に向けた。












そして、彼女の瞳を見つめると…












ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
僕の願い事は…
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
あなたの願いを叶えることだ ((ニコッ
そう言って、片眉を上げドラコは優しくも不敵な笑顔をあなたに向けた。
あなた
えっ…!?////
あなた
そんなお願いダメだよ!だって…!//
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
絶対、叶えてくれるんじゃないのか?
動揺したように声を荒らげるあなたの頬に、ドラコは優しく手を添えると、彼女に対し軽く首を傾げた。
あなた
だ、だって…//
それって、ドラコのお願い事じゃ…//
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
いや、僕の願い事だ
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
それとも…この願い事は嫌なのか?
そう言うドラコは、彼女の頬に手を添えたまま、少しばかり悲しそうな顔を見せた。
あなた
ッ……///
あなた
ど、ドラコが…い、いいなら……///
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
ふっ…じゃあ、決まりだな ((ニコッ
あなたからの返事を聞くと、先程までの表情はどこへやら、ドラコはニヤリと悪戯に笑い、あなたの頭に優しく手を置いた。
あなた
あ、ありがと…ドラコ……//
ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイ
なんでお礼なんだ?
僕の願い事を叶えてくれるんだろ?

そう言って、僕は彼女へと笑いかける。














あなたの事だ、どうせ僕が優しさでそう言ったと思ってるんだろう。




僕は、お礼を言われるような事なんてしてないのに。

















だって、僕の願い事も…あなたと………





















ハリー・ポッター
ハリー・ポッター
どうしたの?ハーマイオニー
ハーマイオニー
ハーマイオニー
納得いかないわ。
ロン
ロン
何がさ
ハーマイオニー
ハーマイオニー
今回損したの私だけじゃない!
ハーマイオニー
ハーマイオニー
パンジーに頼まれて、あなたに勉強教えなかっただけなのに……
ロン
ロン
あなたに教えてたおかげで、マルフォイの奴、君を抜いて1位だもんな 笑
ハーマイオニーは、悪びれる様子もなくそう言うロンの腕を持っていた本で叩いた。
ロン
ロン
イタッ…!なんだよ…!
ハーマイオニー
ハーマイオニー
はぁ、それなのに…2人はデートだけで済ますつもり?両想いならさっさと付き合いなさいよ。
ハリー・ポッター
ハリー・ポッター
でも、あの奥手な2人だよ?
ハリー・ポッター
ハリー・ポッター
それにほら!あなたも嬉しそうだから、大目に見てあげてよ (苦笑)
ハーマイオニー
ハーマイオニー
はぁ…そうね、今回は大目に見るわ…
あなたに免じてね (呆れたように笑う)


そんな会話をする3人の目線の先には




















少しだけ、距離の近くなった2人の姿が…






















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この後2人は、どんなデートをしたんでしょうね😌

思い合う2人の願い事が、お互いに同じなのが素敵ですよね!♡

勉強を頑張るあなたちゃんと、少し余裕のあるドラコを書けて結構満足です✨


結果、損をしたのは…パンジーのくっつけ作戦に協力したハーマイオニーと言うことで…笑

ちなみにロンは、あなたもおらず1人で補講を受けたそうです……


【お気に入り🌟】380人突破!!🎉
【ハート❤】3000個突破!!🎉

皆様いつも応援ありがとうございます!!✨

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