雪がチラつく、冬のホグズミード。
僕達は、ホグワーツの生徒達で賑わう店には寄らず
彼女にバレないように、静かに後をつける。
彼女は、薄暗い林を通り抜け"叫びの屋敷"が見える丘へと足を運んだ。
各々が林の陰に隠れながら、彼女の後をつける。
ロンは、ゾンコの店に行きたいみたいだけど…
僕は、ハーマイオニーに叩かれるロンに視線を向けてから、広々とした丘で抱き合う、シリウスとあなたに視線を移した。
ロンからの問いかけに、僕とハーマイオニーは少しを間を置き、同時にそう答える。
あなたからは相談を受けてるし、彼女がシリウスを好きな事は分かりきってる事だけど…
正直な所、シリウスはどうなのかわからない。
だけど、あなたと話しているシリウスは、僕らに対してとは違う、特別な視線を彼女へ向けてるように見えた。
あなたとシリウスが知り合ったのは、僕が彼女に紹介したのがきっかけだった。
その後の2人は、少しの距離はあるものの仲がよさげで
てっきり、いい雰囲気なのだと勝手に思っていた。
それに、シリウスも好きなら直ぐに気持ちを伝えると思っていたから…正直、未だにぎこち無い2人に違和感を感じてる。
眉を顰め腕を組みながらそう言うハーマイオニーの視線の先には、近場の岩に腰をかけ、仲睦まじげに話すあなたとシリウスの姿があった。
茶々を入れるように言うロンを、ハーマイオニーは強く睨むと「でも、本当に問題だわ…」と小さくため息をついた。
考え込むように俯くハーマイオニーにつられ、僕も思わず少し下を向く。
シリウスとあなた……
2人を好きだからこそ結ばれて欲しい。
そんな事を思っていても、岩に座る2人は…互いに近づくことも無く、少しの距離を保ちながら話し込んでいる。
時々、いい雰囲気が流れても…どちらかがそれを止めてしまう。
僕と一緒にその様子を見ているハーマイオニーも
"じれったい" そう思っているだろう。
そして…
しばらく様子を見ていたハーマイオニーが…
「そろそろ行きましょうか」と言ったのをきっかけに
僕らはあなたとシリウスの元へと駆け寄った。
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ハリーside です!!
少しだけこのお話長くなる予感がしますね…
お付き合いくださると嬉しいです!🙇♀️
ロンがゾンコの店に行きたい欲出してるにも関わらず、最終的にはみんなと一緒にいるって言うのがなんか可愛いですよね☺️
今回シリウスもあなたちゃんも出せずにすみません!
次回からまた出てきますのでお楽しみに✨
【お気に入り🌟】380人突破!!
皆様いつも応援ありがとうございます✨😭
もうすぐ400人ですね!!
本当にたくさんの方に読んでもらえていて嬉しいです😳
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。