30分ぐらいして、電車は立川駅を通過した。
ここから、青梅線にはいる。
まだ、発見できない。
僕でさえ、辛いのだから、アイリはもっと辛いはずだ。
アイリは、僕の手を握って離さない。
とっくに手は、渇いてしまった。
戸川 照之さんも、化け猫ミャアも見えない。
ヒロト「アイリ すっかり、ぬるくなったけど、水飲んでくれ。無理するな。」
アイリ「ありがとう」
アイリは、ペットボトルを受け取り、水を、一口飲んだ。
僕も、喉が渇いてしまったので、水を飲んだ。
アイリが、ニヤニヤして、僕の顔を見てる。
アイリ「間接キス💋」
ヒロト「ハア❔」
アイリ「直接したくなったら、いつでも言ってね❤」
小悪魔より魅力的な、ウィンクする
まだ、余裕あるじゃないか❗
電車は、拝島を通過した。
窓の外の景色が、変わり、遠くまで見通しが良くなった。
まで、何も発見できない。
青梅駅を通過すると、更に景色が変わり、濃厚な緑色につつまれた山の風景になった。
同じ東京都とは、思えない。美しい景色だ。
少し、耳鳴りがする。標高が高くなったのかな❔
さすがに、不安が過る。
このまま、何も発見できないまま、終着駅 奥多摩駅に到着したら、どうしよう😖💧
戸川 照之さんは、今、どんな気持ちなのか❔気になった。
ヒロト「アイリ 手が渇いてしまった 水かけるよ」
アイリ「あ❗うん❗」
電車の床に水をこぼさないように、手に水をかける。
これで、ペットボトルの水は、空になった。
戸川 照之さんを見る。
見えた。けど、様子が変だ。
ひょとして❔
ヒロト「戸川さん、この当たりに、来たことあるんですか❔」
まばたき、一回、yes
ヒロト「おおぉ❗僕の声も聞こえるんですね。さっき、大爆笑したこと、怒ってますか❔」
まばたき、二回、No
よかった 戸川さん いい人 イヤ、いい幽霊
その時、
ミャア~😸ミャア~😸ミャア~😸❗❗❗
アイリ「ミャアが、見つけてくれた❗次の駅で降りて、線路戻るわよ❗ 」
ヒロト「わかった❗」
アイリ「戸川さんも、いいですか❔」
まばたき、一回、yes
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。