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第4話

二話
218
2022/06/26 12:20

当初の予定通り、音楽ショップへ向かいながら目を凝らしてスマホにみのりちゃんのアドレスを登録する。


…誤字無いね? よし。

震える指でタップして、メールを作成する。



「こんにちは。

先ほどのファンです。
梅原あなたと言います。

みのりちゃん大好きです。」


あなた
(送信!? していいの!? 送信!?)



送ろうと、送信ボタンを押そうとするとメールが消えた。

あなた
あ”っっっっっっ!?



やっばいやっばい!!!

送ろうとしたのに!




周りの目が痛い。

うるせぇやい推しとメールできるんだぞ讃えろ。





えっと…どうしよう。

内容は似たようなのをもう一回送ればいいけど……。



あなた
(返信待ってる間、死ぬ気がする)



と思いつつ、送る。





あは、私待てない女。



…ピロン。



あなた
えっ


またもや大きな声を出して、周りの人々から冷たい視線をいただく。
みのり
「MORE MORE JUMP!の花里みのりです! ほんっとにありがとうございます!」

ピロン。
みのり
「来週、空いている日ありますか? よければ遊びに行きたいです!」



あ、あ、あ、あ、あ。



…尊い。



ダッシュして音楽ショップに走り込む。

何かの間違いで遥も紹介されるとか…ないよね、いやでも期待してるよ。



震える手で

「いつでもウェルカムです。
予定あっても絶対にねじ込みます」




送る。





欲しいCDを手に取ろうとして、手がぶつかった。

………あら、後一枚しかないんだ–––––––––。
あなた
…あっ…
あ…
あなた
…すみません、どうぞ
いえ、私の方が後だったので…
あなた
いえ、今推しとメールしてる幸福に浸ってるので、別のCDショップ行きます
おし…??



私より相当背の低い…綺麗な髪の毛の少女の手にCDを握らせる。

困ったような表情だけど、嬉しそうでもある。

…ありがとうございます。わたし、奏です。…よければ今度、このCD貸したいので連絡先…教えてもらっていいですか?
あなた
あっ、あなたです! …いいんですか? なら、お願いしたい…です



連絡先を交換すると、奏さんは嬉しそうに帰って行った。


やべー、美少女二人と連絡先交換しちゃった…。