あなた様とは俺は6歳の頃に出会った。
ちょうどその時は、俺が虐、待を受けている時
であった。周りの大人からは、「アンタなんか
死呪眼家の恥だわ」「アンタなんか産まなけれ
ばよかった」「なんで生まれてきたの?」
などの暴言や、暴力を術式がないだけで受けて
きた。でもそれは、あなた様が赤葦家に来て
から変わった。
俺よりも一つ下の子が俺を庇ってくれた。ただ
ただ嬉しかった。そして、あなた様は、
「君、本家に来なよ」
と言ってくれた。本当に嬉しかった。俺を救っ
てくれる人はいたんだなと実感した、そして俺
は本家に育てられた。術式がないので学力を主
に鍛え上げられた。今の学力もこのおかげだ。
本当にあなた様には感謝しかない。そしてあ
る時、俺はバレーの試合を見に来ていた。そし
てそこには、一際目立つミミズクヘッドの人が
いた。俺は矢に射抜かれる感覚だった、咄嗟に
本能が俺の運命を変えてくれるこの人だ。と言
った。そこから俺はあの人に会うために勉強
し、梟谷学園高校に受かった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!