あなたside
友達「あなた〜、次の時間体育祭の種目決めだって!」
『ほんと!?何に出よう…』
友達「あなたは足速いから組リレーに出なよ」
『リレー!?無理無理!私バトン落とすよ!?』
友達「確かにあなたならやりそう笑」
体育委員「じゃ、種目決めしますね〜」
体育委員「種目は100m走、玉入れ、綱引き、借り物競争…」
借り物競争!?借り物競争ってあの借り物競走!?!?
お題で好きな人が出てきて松村先輩に告白ってめちゃくちゃいいシチュエーションじゃない!?!?
よし!決めた!私、借り物競争にでる!
体育委員「〜じゃ、組リレーは鈴木くんと田中くんと安藤さんと小紅さんでいい?」
クラス「パチパチ」
『………』
『え!!!!!!私組リレー????』
体育委員「推薦で決まったけど聞いてなかったの?笑」
友達「えへへ、ごめんね〜」
『…ええぇー!!あ!じゃあ、借り物競争に出させてください!!!!!』
体育委員「ああ、じゃあ可哀想だからいいよ笑」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!