第4話

単純な彼氏
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2019/07/25 11:35
棚を整理していると本のような赤い冊子が出てきた


『なんだっけ、、?』


『...あ!!』


中を開いてみると幼稚園の卒園アルバムだった





懐かしく思い写真を見ているとそらが話しかけてきた


「どーしたの?」

『卒園アルバム見つけた!』

「ふ〜ん?見して?」

『いーよ』

「ねーねー」

『ん?』

「これ誰?」



そらが指さしていたのは今でも仲の良い幼馴染の男の子だった


『ああ〜幼馴染!』

「へー。」


とても不機嫌そうなそら


仕方ないよ。

だってほとんどの写真にいるもんね。((





小学中学高校の卒アルも出てきたから見てみるとやはり幼馴染ばっかりだった


「...随分仲いいんだね。!」

『う、うん。?』


なんて返せばいいか分からなくて疑問形になってしまった



さっきよりも黙ってしまったそらに話しかけた



『嫉妬した??』

「したよ。」

『おっと。?』



やけに素直で変な言葉が出ちゃいました。


『素直なんですね。』

「隠してても無駄でしょ?なら伝えた方がいいじゃん。//」





かなりかっこいいですぞ。

それに加えてかわいいなんてぇぇぇぇ!(


『自分で言って照れないでください。』

「照れてないです。」

『照れてますよ。』

「そうですか。」




「幼馴染になりたかったな。」


不意にそらがそう言う。



『どーして?』

「俺の知らないあなたを知ってるから。」

『でも幼馴染だったら付き合ってなかったかもよ?』

「.....じゃあこのままでいいや。」



とても単純ですね。


「てかその人とまだ会ったりしてんの?」

『うん』

「え、嘘。」
「酷い。」


どこが酷いのかよく分からないよ←



『何言ってんの笑』
『その人付き合ってる人いるから笑』

「尚更だめじゃんんん」

『私から見てもその二人ラブラブすぎるよ?』
『カップルの鏡。』
『もう見てられない((』


『それにその人とっても親孝行してるんだから!』

「なにそれ。」
「惚れる。疑ったこと今すぐ謝りたい」

『しょうがないな、許すよ』

「やったー!」


やっぱり単純なそらでした

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