プリ小説

第6話

6話
家に帰ってからもう3時間が経つ
俺は家に着いてからずっとベッドの上で目を瞑っている
目を瞑っててよく眠らないなと思うがそれは
頭の中をずっと彼女の言葉がリピートされているからである
「一人でいてどこか寂しそうだったから…救いたかった」
彼女が救いたかったという程…俺はそんなにもか弱そうに見えたのか
グク
グク
…くそっ
そんな自分に腹が立つ
何も出来ない無力な俺
女の子から救いたいと思われるほどの弱さ
理不尽な世界と同じくらい自分が嫌いだ
俺は机の引き出しに閉まっていたカッターを出し手首に押し当てた
けれど
カラン、チャラン(カッターが落ちる音)
グク
グク
…死ぬ勇気もねえのかよ…
グク
グク
…ぅ…ぅぅ…っ…
それから2ヶ月が経った
俺の腕はリストカットのあとだらけ
けれど変わったことがふたつある
ひとつはまたいつも通り屋上に来れていること
もういじめるのがめんどくさくなったのだろうか。
グク
グク
(自分勝手な奴らだ…)
2つ目は…彼女が屋上に来なかったこと
これは当たり前のことなのだろう
俺は2ヶ月前
彼女に最低なことばかりの言葉を浴びせた
謝りたいけど彼女はここには来ない
グク
グク
…「また明日も来るね」…か
懐かしい
彼女が帰る度に言っていた言葉
けれどもう今ではその言葉を聞くことが出来ない
2ヶ月前の彼女はその言葉を言っただろうか
いや、言ってないな
グク
グク
…会いに…来てくれよ
そんなことを呟いていると
ガチャリ
屋上の扉が開く音がした
振り向いてみると
彼女がいた

シェア&お気に入りしよう!

この作品をお気に入りに追加して、更新通知を受け取ろう!

コムギ🐵🌿
コムギ🐵🌿
よろしくお願いします
恋愛の作品もっと見る
公式作品もっと見る