俺はクラスの奴らからいじめられている
何もしていないのに気に食わないからと言っていじめられる。理不尽だ…理不尽すぎる
教室でいても気分が悪くなるだけ
だから俺は1か月前から学校での生活を屋上で暮らしている
その方が気が楽だ
俺はこの世界が嫌いだ
理不尽の塊だ
俺は今日もこんな理不尽な世界に瞼で蓋をする
すると閉じていた目が少し暗くなったような気がした
目を開けてみると
誰だこいつという目で見てたら
俺は彼女を視界から消すように体を横に向ける
すると彼女は
俺はそう思いながら再び目を閉じる
するとその彼女は俺の隣に座りだした
そして俺は嫌味たらしく
けれど彼女はそんな言葉満更でもないという感じでニコニコと微笑んでいた
そのままなんの会話もなく沈黙が続いた
そう思っていると
彼女が口を開いた
その後は何の会話もなかった
何時間目かの終わりのチャイムがなったらしく学校全体が少し騒がしくなった
そう言うと彼女は屋上から出ていった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。