第2話

2話
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2019/03/12 16:52
翌日
またいつも通り屋上で過ごしていると
ガチャ…バタンっ
扉の方から音がして振り返ってみると
ハユン
ハユン
よっ![ニコ]
グク
グク
(来たのかよ…)
俺は彼女を無視して目を瞑ると
ハユン
ハユン
おいー!無視するなんてひどいよー!
そんなことを言って彼女は俺の頭をグリグリしてきた
あまりのことに俺は
グク
グク
ちょ、おい、やめろよ
ハユン
ハユン
わ〜怒った怒ったㅋㅋ
キレているのに…彼女は小学生みたいな反応をした
グク
グク
…なんで来たの
ハユン
ハユン
え、昨日また来るって言わなかったっけ?
グク
グク
…言ったけどさ
ハユン
ハユン
なら、来ていいじゃんかー!
そう言うと彼女は俺の隣に座ってきた
ハユン
ハユン
君さ〜いつもここで何してるの?
グク
グク
……
ハユン
ハユン
ま、また無視?!
グク
グク
…退屈してる
ハユン
ハユン
あ、答えてくれた〜
そういった彼女の声は少し嬉しそうだった
ハユン
ハユン
退屈してるのか〜…実は私もㅋㅋ
グク
グク
(こんなにうるさくて元気でニコニコしている子が退屈とは…じゃあ俺はどれだけ退屈なんだよ)
そんなことを思っていると
ハユン
ハユン
でも…
グク
グク
ハユン
ハユン
ここでいると退屈じゃないかな〜
何を言うかと思えば…
グク
グク
なんで…逆に退屈なんじゃねーの?
そう問いかけると…
ハユン
ハユン
だって君がいるもん[ニコ]
バカなのか…
グク
グク
…俺は君が一方的に話しかけてきても少ししか返事してないのに?
ハユン
ハユン
それがいいの![ニコ]
あぁ、やっぱり馬鹿だ
本当の馬鹿だ
グク
グク
…意味わかんね
ハユン
ハユン
教えてあげよっか?[ニコ]
いかにも言いたいという顔をしている彼女だから
グク
グク
…あぁ
ハユン
ハユン
君の前だと自然に笑顔になれるから[ニコ]
グク
グク
…もう今日は帰ってもらっていいかな?
ハユン
ハユン
えぇ?!まだ来たばっかりなのに?!
グク
グク
今日は1人でここにいたいから…ばいばい
俺はそう言うと彼女に背を向ける
ハユン
ハユン
え〜…じゃあ明日も来るね!
ハユン
ハユン
ばいばい!
そう言うと彼女はパタパタと足音を立て屋上から去っていった
グク
グク
…明日も来る…か

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