彼女は俺に近づいてきておれの隣に座った
彼女はごめんと言おうとしたのだろう
けれど俺は彼女の言葉を遮って
すると彼女は目をまん丸にして驚いていた
俺は…またいじめられるのはごめんだ
けれど…後悔した
この時…迷惑なんかじゃないと言っていれば…
その後は…ほんとうにちょっとしたことしか話していない
昨日は何食べた?
好きな映画は?
好きな人はいるの?
将来何になりたいの?
全部彼女からの一方的な質問だけだった
俺はいつも通り普通に簡単に答えた
彼女は「そうなんだー!」「え!一緒一緒!」など最後だから楽しくしようとしているのがバレバレだった
そんな時間ももう終わり
学校の終わりのチャイムがなった
そして彼女は立ち上がり
彼女は屋上から去っていった
あの言葉とは…そう
「また明日も来るね!」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。