ホテル に 入った途端 、 彼女 に 口付けられた 。
『 ん っ … 、 ちょ っ … 』
「 何 ? こういう 游び 初めてなの ? 」
『 だったら … 、悪い ? 』
「 むしろ 最高 かも 。」
『 何それ 。 馬鹿にしてんの ? 』
「 可愛いなあ って 褒めてるの 。」
何だか 、 悔しくて 口付 を し返そうと すると 、 人差し指 で 唇 を 抑えられた 。
「 駄目 。 キス は 、私 からしたいの 。 」
『 狡いなあ 、 まじで 。』
「 … そういうの 嫌い ?」
『 ふは 、 急 に 弱気だな 。』
『 まあ 、 そういう ギャップ も 萌える って 言うじゃん ? 』
「 ねえ 、君 の 方 が 狡い気 が するんだけど ? 」
『 健人 。 』
「 え ? 」
『 健人 って 呼んでよ 、 御姉さん 。』
「 … 健人 。 」
俺が 満足気に 微笑むと 、 彼女 は 唇 を 重ねた 。
彼女 の 舌 が 俺 の 口内 を 犯すから 、 可笑しくなりそう 。
『 向こう 、 行こっか ? 』
彼女 を 抱き抱え 、 ベッド に 座らせた 。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。